ファッション

制作に3年 ラルフ・ローレンの功績を振り返るドキュメンタリーが完成

 米国の放送局HBOは11月12日に、米国を代表するデザイナー、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)のドキュメンタリー「ベリー・ラルフ(VERY RALPH)」を放映する。

 同作は、ラルフ・ローレンが両親と2人のきょうだいと共にニューヨークのブロンクスで育った幼少期から、幅広のネクタイを販売し、資金難に陥りながらもブランドを成長させ世界中に出店して、売上高63億ドル(約6800億円)規模のライフスタイルブランドにまで成長させた軌跡を描く。また、家族や自宅などプライベートも公開し、愛情を注ぐクラシック映画やビンテージカー、野球についても語る。

 「自分としてはやりたくなかったが、周りに言われて実現した」と本人は語る。リチャード・プレップラー(Richard Plepler)HBO前会長兼最高経営責任者(CEO)と会った際に、同氏からドキュメンタリー制作について打診されたことがきっかけだったという。「彼をとても気に入ったから承諾した。注目を浴びたくはなかったが、ちょうどブランドが50周年という記念の年だったこともあり、この映画も特別なものに仕上がった」。

 108分の映像を制作するのに3年を要した。同作にはカルバン・クライン(Calvin Klein)やダナ・キャラン(Donna Karan)、ヴェラ・ウォン(Vera Wang)、ジェイソン・ウー(Jason Wu)らも出演。またナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)やウディ・アレン(Woody Allen)、カニエ・ウェスト(Kanye West)、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)らもコメントを寄せている。さらに、オードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)や今年2月にこの世を去ったカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)らがラルフ・ローレンのキャリアについて率直に語る映像も含まれる。

 10月23日には、ニューヨークのメトロポリタン美術館でプレミア試写会と、同美術館内にあるデンドゥール神殿でパーティーが開催された。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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