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世界最大の眼鏡企業エシロールルックスオティカが初の決算 売上高2兆円も市場は冷やか

 世界最大の眼鏡企業、イタリアのルックスオティカと世界最大のレンズメーカー、フランスのエシロールが合併して昨年10月に誕生した新会社エシロールルックスオティカ(EssilorLuxottica)が初の決算を発表した。両社の2018年1月から1年間の業績を合算して暫定的に算出した売上高は前期比1.2%減の160億ユーロ(約2兆円)、純利益は同1.7%減の18億ユーロ(約2200億円)だった。なお、現地通貨ベースでの売上高は同3.2%増。

 レオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=エシロールルックスオティカ エグゼクティブ・チェアマンは「ルックスオティカは、売り上げ、採算性、キャッシュフローに重要な貢献をしており、為替要因を除けば確実に成長している」と話した。現地通貨ベースでの同社の売り上げは各国とも好調で、北アメリカが同2.6%増、ヨーロッパが同1.3%増、アジア・オセアニア・アフリカが同6.6%増、そして南米が同6.5%増だった。

 会社別では、エシロールのレンズと光学機器の売り上げが同4.8%増、サングラスや老眼鏡などが同7.6%増、眼鏡関連の備品類が同9.1%増。「シャネル(CHANEL)」「ブルガリ(BVLGARI)」「レイバン(RAY-BAN)」など有名ブランドを手掛けるルックスオティカの卸ビジネスが同1%減、小売り部門が同3%増となった。19年度の売り上げは同3.5~5%増、利益は同10~50%増を見込んでいる。

 この発表に対する市場の反応は否定的で、パリ証券取引所における同社の株価は6.3%減の101.80ユーロ(約1万2620円)となった。あるアナリストは「数字は悪くないが、市場が性急に好結果を求めていることが否定的な見方につながっている。合併の相乗効果が明確に表れるにはまだ時間がかかりそうだ」と話している。アナリストの間では、想定通りの結果のようだ。

 エシロールルックスオティカの役員によると、20年末までに新しい最高経営責任者が就任する予定だという。