ファッション

「バーバリー」がファッション学生に残布を寄付するプロジェクトを発足

 バーバリー(BURBERRY)は英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)と組んで、学生支援にフォーカスした「リバーバリー ファブリック(ReBurberry Fabric)」プロジェクトを発足する。ファッション業界で学ぶイギリス国内の学生に残布を寄付する取り組みだ。業界全体で他ブランドや学校が協力して、次世代育成のために実用的な支援を提供する仕組みづくりを目的とする。

 残布の寄付先は、BFC内のファッション業界のサステナビリティ推進に取り組むインスティチュート・オブ・ポジティブファッション(Institute of Positive Fashion)や、学生育成に特化したカレッジス・カウンシル(Colleges Council)が、ライターのチャーリー・ポーター(Charlie Porter)とサラ・ムーア(Sarah Mower)と協力して管理する。

 バーバリーのパム・バティ(Pam Batty)=コーポレート・レスポンシビリティー部門バイス・プレジデントは、「取り組みの目的は、全国の次世代の多様な層に意味のある支援を行うこと。このコミュニティーにサステナブルな方法で資源を提供することで、クリエイティビティーを生み出し、勉強を続けるために必要なツールを届けることができる。寄付によってどのようなポジティブな影響が学校や学生に起こるか楽しみにしている。業界全体で学生のコミュニティーを支援していくきっかけになることを願っている」と語った。

 BFCのキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)最高経営責任者は、「BFCの取り組みの優先事項の1つはファッションデザインを発展させながら、業界の循環型モデルの取り入れを前進させること。バーバリーと協力して、全国の学生が高品質の生地を手に入れられるよう支援できることを光栄に思う。最終的な目標は、ブランドが寄付をしやすくなる新しいモデルを見つけること。サステナビリティに取り組もうとしている学生の支援にもつながる。このプロジェクトを通して、ブランドがどのように次世代のデザイナーをサポートしていけるかについての対話を増やしたい」と述べた。

 バーバリーは、ほかにもコミュニティー支援に焦点を当てたサステナビリティ促進の取り組みを行なっている。11月には、イングランド代表サッカー選手と活動家のマーカス・ラッシュフォード(Marcus Rashford)とパートナーシップを組み、チャリティー団体FareShare(フェアシェア)を通して20万食分におよぶ資金提供を行った。またマンチェスターやロンドンをはじめとする世界中の青少年団体を支援し、教育の提供から若いアーティストや起業家のサポートを行なっている。

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