ビューティ
連載 インフルエンサー美容師の売れる秘訣

“ホワイトグレー”を打ち出して月間最高売り上げ350万円 「シャチュー」のSHOKI店長の戦略とは?

 本連載では、月の売り上げ200万円以上で、30歳以下の次世代インフルエンサー美容師を紹介する。今回は、「シャチュー(SHACHU)」渋谷本店のSHOKI店長をピックアップ。グレー系のヘアカラーを得意とし、月の最高売り上げは356万円を達成。どのようにして売り上げを伸ばしたのか、その秘訣を聞いた。

WWD: まず、美容師を目指したきっかけは?

SHOKI:小さい頃からずっとサッカーをやっていて、高校までは本気でサッカーで食べていければと考えていたのですが、高校生のときにケガをしてしまって。それでサッカーは諦めて将来何をしようかと考えたときに、もともとファッションが好きだったのと、友だちの髪を切ったりしていたこともあって、美容師なら楽しく仕事ができるなと思って選びました。でも僕自身は高校時代ずっと坊主頭でした(笑)。そこから美容学校の入学を機に上京しました。

WWD:学生時代に特に力を入れたことは?

SHOKI:誰よりも早くスタイリストになりたいと思っていたので、週末は美容室でバイトをしていました。その美容室は住宅街にあるファミリー層向けの美容室だったんですが、専門学校卒業後はそこに就職して、2年10カ月ほど働きました。それで、いざスタイリストデビューするというタイミングで、「もっとトレンドの技術を学んでからスタイリストになった方がいいのでは」と考え、トレンドのハイトーンカラーを打ち出している「シャチュー」に入社しました。

WWD:実際「シャチュー」に入ってみてどうだった?

SHOKI:オーナーのみやち(のりよし)をはじめ、スタッフ全体のモチベーションが高く、僕の意識もすごく変わりました。それまではなんとなく美容師をやっていたというところもあったんですが、もっと本気でやっていこうと思うようになりました。

WWD:スタイリストデビューまではどれくらいかかった?

SHOKI:ある程度技術ができる状態で入ったので、1年半くらいでデビューしました。ただ「シャチュー」の場合はスタイリストデビューするにはアシスタントのうちからある程度売り上げが必要で、カラーのお客さまは担当できる仕組みした。僕の同期が売り上げ100万円を達成していたので「絶対に負けたくない」と思って100万円を目指したんですが、それは達成できました。

WWD:アシスタント時代から売り上げを伸ばすためにやったことは?

SHOKI:毎日、夜まで街で声がけをして、お客さまを増やしました。渋谷、原宿だけではなく地元でもチャンスがあれば声をかけるように意識しました。ただ、僕の見た目だと怖がられることも多くて、いかに信頼してもらえるか、ファーストコンタクトはかなり意識しました。その経験はスタイリストになってからの接客にも生かされています。

WWD:スタイリストになってからの売り上げは順調に伸びた?

SHOKI:そうですね。特に自分の強みである“ホワイトグレー”のヘアカラーをインスタグラムで打ち出すようにしてからは伸びました。グレー系って少し汚く見えてしまうこともあるのですが、僕の「ホワイトグレー」はかなりキレイに見える自信はあります。新規のお客さまは多いと月100人ほどで、月の最高売り上げは今年3月の356万円です。いかに美容室を楽しいと思ってもらえるかを考えて、会話の内容や話しやすい雰囲気作りなど、接客を意識しているので、その結果、友だちを紹介してくれたり、2人で来店するケースも多いです。

WWD:インスタグラムはどのように活用している?

SHOKI:基本的には実際のお客さまのリアルなスタイルをアップしています。基本的にお客さまのバックショットのみで、加工もほとんどしないので、お客さまからのオーダーがあっても再現しやすい。現在、フォロワー数は2万3000ほど。ただテクニカルにフォロワー数を増やそうと思わなくなって、本当にお客さまに提案したいヘアカタログの感じでやるようになってから、売り上げは伸びました。

WWD:ほかに売り上げを伸ばすためにしていることは?

SHOKI:僕はお客さま一人一人にオーダーメードのカラーを提案しようと思っていて、実際同じカラーレシピで行うことはほとんどありません。レシピも残さないので、毎回その髪と希望のオーダーを聞いて考えます。前回よりかわいくするのは当たり前で、毎回その人の“かわいい”を更新するように心掛けています。

WWD:「シャチュー」は新型コロナの影響で、4月から2カ月ほど休業していた。その間はどう過ごしていた?

SHOKI:今までいそがしくて自分のレッスンがあまりできなかったので、あらためてカットの技術を練習したり、アレンジはアシスタントに教えてもらったり、なるべくインプットを増やすように意識していました。6月からは席数を減らして密にならないようにしつつ、定休日も減らして、出勤もシフト制にするなどして対応しています。

WWD:最後に今後の目標は?

SHOKI:コロナ禍でどうなるかまだ先行きは不透明なのですが、売り上げは月400万円を目指したいです。あとはセミナーや撮影など外の仕事もやっていきたいです。

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