ビューティ

マツキヨの人気PB「アルジェラン」がスキンケア刷新 容器や原料の環境配慮を強化

 マツモトキヨシホールディングスはプライベートブランド「アルジェラン(ARGELAN)」のスキンケアシリーズを刷新し、9月11日に全8アイテムを発売する。製品ラインアップはクレンジングオイル、クレンジングミルク、洗顔フォーム、化粧水、高保水化粧水、導入オイル、乳液、保護クリームで、価格は1000~1980円。一部店舗を除く全国のマツモトキヨシグループと自社オンラインストアで販売する。

 リニューアルの背景には、昨今の環境配慮型商品を求める消費者のニーズの高まりがある。従来のブランドコンセプトを“デイリーオーガニック”から“エビデンス&サスティナブルオーガニックコスメ”に改め、容器や資材にこだわり、独自の測定基準に基づいてデータを取得した国産植物原料を積極的に採用していく。

 製品開発にあたっては“巡り”をキーワードに41種の植物を分析。肌への有用性からウンシュウミカン果皮エキスやパッションフルーツ種子油など5種を選出し、フィトコンプレックスとして全製品に配合した。リラックス効果を上げる100%精油調香を踏襲しながら、これまで保湿機能を中心としていたところにエイジングケア機能を加えた。またオーガニック成分の含有率の指標となるオーガニック認証を、従来品のエコサートオーガニック認証(ナチュラル成分95%以上、オーガニック原料10%以上)からコスモスオーガニック認証(ナチュラル成分95%以上、オーガニック原料20%以上)に一新した。

 また、持続可能な社会のための取り組みとして、トレーサビリティの明確化、地域雇用に貢献する原料、環境保全型栽培方法による原料、環境負荷を低減した光バイオリアクター製法により抽出された原料の採用、残渣から抽出した副産物の利用、カーボンニュートラルの考えに基づくバイオマス容器、環境対応型インキの化粧箱への使用などを挙げる。

 「アルジェラン」は“オーガニックを日常に”をコンセプトに、2012年に誕生。ヘアケアやボディーケア、スキンケア、リップクリープなどをそろえ、オーガニック植物原料を使用しながら手頃な価格帯で提供する製品が支持され、マツモトキヨシグループ内の2019年のオーガニック商材販売実績では売り上げ1位となっている。

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