フォーカス

「マメ」が世田谷のアトリエそばに初の直営店をオープン 目指すのは“地産地消”のような店

 黒河内真衣子がデザインする「マメ(MAME KUROGOUCHI)」は3月6日、ブランドとして初の直営店を東京・世田谷の新代田にオープンした。店があるのは羽根木のアトリエからすぐの場所。ブランドが普段、どんな環境の中でモノ作りをしているのかを感じられる空間だ。オープン初日から、全身「マメ」姿の熱心なファンが詰めかけている。

 店は京王井の頭線の新代田駅から徒歩1分。味のある喫茶店などが入る、古い木造家屋の1階部分だ。建築家の柳原照弘が手掛けた内装は、ガラスの大きな扉とコンクリートを組み合わせたモダンでクリーンな作り。ガラス扉からは光が差し込み、時間と共に光と影が変化していくのも内装の一要素となっている。もともとは40年近く続いた焼き鳥屋だったと聞くとちょっと意外だが、時間の経過を受け入れて尊重していこうとするところはなんだか「マメ」らしい。

 1号店の出店先として、もちろん青山や表参道、渋谷などの立地も考えていたという。ただ、「これだけモノがあふれる時代に自分たちが服を作り続ける理由や、その責任をブランドとしては常に考えている。アトリエがある場所の空気を感じてもらえて、“地産地消”のように服を売っていく店なら、ブランドのクリエーションがより伝わるんじゃないかと思った」と広報担当者。そうした考えから、店を作る上で意識したのは「街に根差して溶け込むような」空間だ。試着室のカーテンを開けると、店の奥のガラス越しに街の風景が見渡せるようになっている。BGMの代わりには、往来の音や京王線の通過音が聞こえてくる。

 売り場面積は約17平方メートルとコンパクトな作りで、ラックは1本のみ。「毎週、その時出すのに合った商品を黒河内やMD担当者が相談して並べる」のだという。販売員は、長らく「マメ」のフィッティングモデルを務めているという女性。「『マメ』のことをよく理解していて、『あのシーズンのあの商品』といった話が誰よりも分かる人」だ。

 開業時間は、毎週金、土曜の12~19時。近隣には「08サーカス(08SIRCUS)」の森下公則が手掛けるギャラリーショップ「08ブック(08book)」などもあり、新代田から羽根木にかけてのエリアは、コアなショッピングスポットとして今後盛り上がっていきそうだ。

最新号紹介

WWD JAPAN

2020年春夏、コロナ禍でも売れたものは何だった? 富裕層の高額品消費意欲は衰えず

「WWDジャパン」9月21日号は、「2020年春夏、有力店で売れたもの」特集です。WWDで毎シーズン恒例となっている有力店の商況調査ですが、コロナ禍に見舞われた今春夏は、多くの商業施設が営業を再開した6~7月の期間で消費動向や好調なブランドを調査しました。化粧品、特選、婦人服、紳士服などの9つのカテゴリー別に各店のデータをまとめています。コロナで大苦戦という声が大半を占めると思いきや、こと特選カテ…

詳細/購入はこちら