ビューティ

「エルメス」が初のリップでこだわった3つのこと 銀座では発売を記念したライトアップも

 メゾン初のメイクアップアイテムとして注目を集めていたエルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)の「ルージュ・エルメス(ROUGE HERMES)」コレクションが3月4日、世界同時発売され、日本でもブティック前に開店前から行列ができたほか、公式サイトにもアクセスが殺到した。「開発に5年掛かった」という同コレクションには、エルメスらしいこだわりが詰め込まれている。

7万5000以上の色見本から選ばれた24色

 「ルージュ・エルメス」コレクションは、定番バッグの「ケリー」などのバッグで使われる柔らかくキメが細かいボックスカーフの質感を再現したサテン14色と、スエード素材のヴォー・ドブリスの質感にインスパイアされたマット10色の全24色で展開。この“24”はフランス・パリにある1号店の番地にちなんだものだという。シェードはメゾン誕生の1837年から積み上げてきた7万5000以上の色見本をもとに決定。レザー製品のカラーでおなじみの「ルージュH」「ルージュ・カザック」やボックスのオレンジをモチーフにした「オランジュ・ボワット」など、核となる色の製品をキーカラーに据えている。

 そのほか、デビューコレクションの限定色としてサテン2色、マット1色を展開。限定カラーは春と秋の2シーズンで発表していく予定だ。サステナブルの観点から詰め替え可能な容器を取り入れている点も特徴で、レフィル(4400円)は6月の発売を予定している。

デザインで使う人の“仕草”をも美しく

 塗りやすさや持ちやすさ、バッグから取り出したりキャップを開けたりする際の“仕草”なども考慮したデザインも特徴だ。リップスティックの形状も、マットタイプは口紅の先端を尖らせて細いラインを引きやすくしているほか、サテンタイプは唇全体に塗布しやすいよう丸みを帯びた先端に仕上げた。メゾンの刻印がデザインされているキャップの上部は指先がフィットするようわずかにくぼんでいる。

 長く使えるよう耐久性に考慮して作られたケースはメタル素材で、マットタイプは艶感を出し、サテンタイプは艶を消すなど変化をつけた。開閉部はマグネット式になっていて、 “カチッ”という音と共に、吸い込まれるようにキャップが閉まる。このキャップが閉まる時の音も、12種類の音から“最も心地よく感じるサウンド”を探して決定したものだという。

心が上がるアクセサリーには核であるレザー製品も

 そのほか、リップバーム(7200円)やリップシャイン(7200円)、さらにはリップペンシル(4100円)、リップブラシ(8500円)などの小物類もそろえた。リップブラシは200年の歴史を持つ工房が手作業で作っているという。また、エルメスらしいレザーのアクセサリーもラインアップ。リップケースやペンダントタイプのミラー(6万3000円〜24万1000円)なども用意している。

 なお、同製品の発売を記念して銀座メゾンエルメスの建物をルージュカラーに染め上げるライトアップがスタート。同企画の実施時間は20〜0時で、13日まで行われる。

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