ビジネス

楽天は通期決算で大幅赤字 渦中の「送料無料」は「送料込み」に名称変更

 楽天の2019年12月期(国際会計基準)決算は、売上高に相当する売上収益が前期比14.7%増の1兆2639億円、営業利益が同57.3%減の727億円、純損益は318億円の赤字だった。かねてから整備を進めてきた自社物流網や、モバイル事業への先行投資が要因となった。三木谷浩史会長兼社長は「今後の持続的成長のために必要な投資だ」と説明する。

 公正取引委員会が立ち入り検査を行っていることで注目を集めている“送料無料ライン”(3980円以上の商品は一律で送料込みの価格表示にすること)については、“送料込みライン”と名称を変更。「“送料無料”とうたう方が、エンドユーザーには分かりやすいと思っていたが、各種報道で言及されている通り、誤解を生みやすかったと反省している。正直かつ分かりやすい名称に変更した」と三木谷会長兼社長。“送料込みライン”は、当初の予定通り3月18日に実施する。

 また、“送料込みライン”が原因で退店する出店者に対しては、ブランドが「楽天市場」で抱えていた既存顧客への外部の販売チャネルの案内支援と、出店料の一部払い戻しを決めた。払い戻しに関しては2月中に各出店者に案内する予定だという。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。