ファッション

「NARS」がサポートする2019-20年秋冬コレクションのメイク 目元へのフォーカスは引き続き

 「NARS」は2019-20年秋冬コレクションも、各都市のバックステージのメイクアップをサポートした。今季はニューヨークで「アディアム(ADEAM)」、ロサンゼルスで「ロダルテ(RODARTE)」、ロンドンで「トーガ(TOGA)」「クリストファー ケイン(CHRISTOPHER KANE)」「アーデム(ERDEM)」、東京で「チノ(CINOH)」のメイクを手掛けた。

 「アディアム」は、エレガントでフェミニンなメイクアップを伊藤貞文「NARS」グローバルアーティストリーディレクターが担当した。「今季の『アディアム』ガールは、素肌感を生かしたラディアントな輝きが特徴の肌作りがポイント。目頭には小さなパールをアクセントとしてつけて、エレガンスをプラスした。口元は自然な血色感と艶を出すリップバームを塗った」と話す。今季ロサンゼルスに発表の場を写した「ロダルテ」はハリウッドのミュージカルをテーマに、華やかな3つのルックを作った。目元と口元ともに鮮やかなレッドをベースにグリッターを乗せたもの、同じく目元と口元をビビッドなピンクのグリッターに染めたもの、そしてナチュラルなルックの3つだ。

 「トーガ」は、ファンデーションを使わずコンシーラーのみで仕上げたナチュラルな肌を作った。伊藤ディレクターは「ポイントはアイブロウを強めに描いたこと。その分、肌は絶妙に輝くエフォートレスで美しいルックに仕上げた」と目元にポイントを絞ったという。「アーデム」のメイクを手掛けたメイクアップアーティストのヴァル・ガーランド(Val Garland)はフェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)やアルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)の作品が着想源だったと話す。フレッシュな肌に合わせたのは、ドラマチックでグラフィカルな黒いアイライナー。「近未来的なグラフィカルなアイラインを描き、バチカン宮殿や王族をイメージした」。「クリストファー ケイン」は、セミマットな肌に、グロスで目元に艶を足した。リップはもちろん、目元や頬にも使える「マルチユースグロス」をアイメイクに使用することでクリーンでありながら透明感のあるルックに仕上げた。

 東京ブランド「チノ」は、“エレガントなグランジ”というコレクションのテーマから、上品な肌を作りながらもアイブロウやマスカラなどで目元に強さを出した。「モデルの個性に合わせ、眉毛をしっかり描いたり、マスカラをたっぷり重ねたりした。肌は自然な艶が出るクッションファンデーションにリキッド状のチークカラーを使用し、口元もリップバームだけで仕上げた」。

 今季は目元へのフォーカスが多かった分、口元はナチュラルにリップバームだけで仕上げるブランドがほとんどだった。その中で大活躍したのが、「アフターグロー リップバーム」だ。唇を保湿しながら、自然な血色感や本来の美しさを引き出す。また、肌は人気のコンシーラー「ソフトマットコンプリートコンシーラー」も使用頻度が高かったアイテムだ。

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NARS JAPAN
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