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百貨店12月度は引き続き暖冬で衣料品が苦戦 1月のセールは旅行に押され低調

 百貨店大手5社の2018年12月度の売上高(既存店ベース)は、5社中3社が前年を上回った。ラグジュアリーブランドなどの高額品は変わらず好調ではあるものの、上旬まで高気温が続いたことでボリュームゾーンの衣料品は苦戦という声が大勢だ。1月の初売りとクリアランスは、長期休暇で旅行に出てしまう消費者が多かったためか、前年並かやや苦戦という館が多い。

 阪急阪神百貨店は前年同月比4.0%増と伸ばした。「婦人衣料が同9%増とけん引した。オケージョン用のドレスが動いた他、“自分へのご褒美”として高額コートなども売れた」という。高島屋の単体(13店舗)は同0.5%増だったが、婦人服売り上げは前年に届かなかった。「高気温が続いた11月ほどの落ち込みではなかったが、防寒アイテムが苦しかった」。大丸松坂屋百貨店は同0.2%増。「ラグジュアリーブランドは同8.5%増と伸ばしたが、ラグジュアリーを除く婦人服は4.9%減だった」という。三越伊勢丹は同1.2%減で、暖冬とセール待ちの買い控えが響いた。そごう・西武は1.3%減。「ラグジュアリーブランドは好調だが、婦人衣料、紳士衣料ともに前年を下回った」。

 1月の初売りとクリアランスは、多くの地域で天候に恵まれたものの、やや低調に推移している。三越伊勢丹の基幹3店、阪急阪神百貨店、そごう・西武が前年並、高島屋、大丸松坂屋百貨店が前年をやや下回った。海外旅行などに出かける消費者が多かったと見て、「12~14日の3連休までを含めて売り上げを期待したい」という声が各店からあがった。また、「連休が大型になると売り上げが伸び悩むのならば、ゴールデンウイークや秋の連休も不安」といった声も聞かれた。

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