ファッション

キャットストリートで「フリッツ・ハンセン」が新作を発表 デザイナーのハイメ・アジョンに聞くハッピーなデザイン

 デンマーク発インテリア「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」が11月15日、新作発表会のため東京・渋谷キャットストリートのバンクギャラリー(BANK GALLERY)に一夜限りの“フリッツ・ハンセン・ワールド”を登場させた。エントランスにはアイコニックな‟スワン”や‟エッグ“チェアが置かれ、会場内には、スペイン人デザイナーのハイメ・アジョン(Jaime Hayon)による新作のソファ“プレナム(PLENUM)”をはじめアジョンがデザインした家具や雑貨、壁にはアジョンによるアートワークを展示し、「フリッツ・ハンセン」の看板デザイナーの一人である彼の世界観を発信した。新作ソファ‟プレナム”はオフィスなどに向けたコントラクト用だ。来日したアジョンに、新作やデザイン哲学について聞いた。

WWD:コントラクト用家具を手掛けたのは初めてだというが、一番難しかった点は?

ハイメ・アジョン(以下、アジョン):“プレナム”は組み立て式システム家具だから、通常の家具とは構造が違う。通常のソファと違った製造工程なので苦労した。システム家具の場合はパーツごとに分解して、平らなボックスに入れて出荷しなければならないから。

WWD:“プレナム”が他のソファと違う点は?

アジョン:まず1人、2人、3人と人数に合わせて組み立てられること。オフィス向けの家具だからUSBのコネクターなどさまざまな機能付きだが、直線の味気ないデザインとは違い、カーブを描く美しいフォームがフェミニンな点だ。オフィスに家の心地よさや温かさを持ち込みたかったんだ。“プレナム”が一つあれば、高い背もたれや脇のセパレーションがプライベートな空間を作ってくれる。座るとまるで抱かれているような安心感がある。また、オフィスの中の彫刻的な存在でもある。

WWD:働き方が変わり、オフィスの在り方が変化していると思うが、それについてどう思うか?

アジョン:オフィスはもはや堅苦しく仕事をする場所ではない。スマートフォンがあればどこでも仕事ができるから、家で仕事をする人も多いはずだ。“プレナム”は家にいる快適さをオフィスで提供するソファ。オフィスだけでなく、もちろん家庭で使うこともできる。オフィス用だから、家庭用のソファよりも買いやすい値段というところも魅力で、25年間の品質保証付きだ。

WWD:あなたのデザイン哲学は?

アジョン:オーガニックで、どこかフェミニン、色はハッピーになるものを選ぶ。「フリッツ・ハンセン」といろいろ協業してきて、僕自身のスタイルが出来てきたと思う。「フリッツ・ハンセン」でデザインする家具や雑貨は、デンマークの快適さを持ったハッピーな製品ばかりだ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。