ビジネス

ユニリーバを10年以上率いたポールマンCEOが退任 後任はビューティ部門トップ

 ユニリーバ(UNILEVER)は2019年1月1日付でアラン・ジョープ(Alan Jope)=ビューティ アンド パーソナル ケア プレジデントを最高経営責任者(CEO)に任命する。ポール・ポールマン(Paul Polman)CEOの後任だ。

 ポールマンCEOは現職を10年以上務め、ユニリーバをマーケットのリーディングブランドへと成長させたが、近年業績が悪化し続けていた。ジョープ=プレジデントは1985年に入社し、北アジアやロシア、アフリカ、中東ビジネスを率いてきた。その後14年からビューティ アンド パーソナルケア部門を統括し、ヘアケアブランド「リビング プルーフ(LIVING PROOF)」やスキンケアブランド「ミュラド(MURAD)」「ケイト サマービル(KATE SOMERVILLE)」「レン(REN)」など、ハイエンドブランドの買収を進めてきた。

 ユニリーバは18年初めにオランダとイギリスにある本社を一つに統合する計画だったが、株主の反対により断念した。17年にはクラフト・ハインツ(KRAFT HEINZ)が1430億ドル(約16兆円)でTOB(株式公開買付)を提案したが、ユニリーバの拒否によって提案を撤回。その後ユニリーバはプランを見直し、内部組織の簡略化や不採算ブランドの売却などを行った。

 ポールマンCEOは18年12月31日付で退任し、19年前半まで引き継ぎ作業を終えてから7月に退職する予定だ。

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