ファッション

ワールドがDtoC事業に参入 オーダースーツからレンタル、保管まで

 ワールドはDtoC(ダイレクト トゥ コンシューマー)事業に参入する。子会社エクスプローラーズトーキョーのオーダースーツ事業を起点に、衣料品のレンタルや保管までのサービスを提供する新業態「アンビルト タケオキクチ(UNBUILT TAKEO KIKUCHI、以下アンビルト)」を始める。7日に渋谷駅南口に路面店を開店し、同時に公式サイトを開設する。

 「アンビルト」はビジネススーツだけでなく、ビジネスカジュアルの職場を想定したセットアップスーツを提案する。1度目は来店してスタッフによる採寸を受けるが、2度目以降は自分の採寸データをもとにスマートフォンでオーダーする。スーツは同社の「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の主力工場であるセンチュリーテクノコア(青森県弘前市、森本尚孝・社長)で作られ、最短10日で顧客に届ける。国内生産のオーダースーツでありながら、3万9000円から注文できる気軽さが売りだ。公式サイトのオーダーシステムは3月にワールドの傘下に入ったITベンチャーのオムニス(東京、上田徹・社長)が開発した。

 「アンビルト」の最大の特徴はスーツを軸にしたスタイル提案を掲げていることだ。ターゲットにするのは、職場でビジネスカジュアルが認められているものの「何をどうコーディネートしたらいいのか」「毎日考えるのが面倒」と考える男性。彼らのためにスーツを核にした1シーズン24種類のコーディネートを提案。スーツ、インナー、シューズなどのまとめ買いを促す。

 業態の陣頭指揮を執る尾関修司「タケオキクチ」部門長は「これまでは『服が好きな人』を前提にブランドを構築してきたが、それよりも時間や空間、コストなど合理性を求める人が増えている」と分析する。リアル店舗でスタッフに相談できる安心感、いつでもスマホで注文できる利便性で、30代を中心とした幅広い世代を呼び込む。

 2019年春夏からはネクタイを皮切りにレンタルにも取り組む。また顧客を対象にした衣料品の保管サービスをサマリー(東京、山本憲資・社長)の収納サービス「サマリーポケット」を通じて実施する。

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