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百貨店10月度は大手5社すべてがプラス ボリュームの婦人服が好調

 百貨店大手5社の10月度の売上高(既存店ベース)は、全社で前年実績を上回った。台風や地震が続いた9月に対し、10月は天候面などでマイナスが少なかったことで、「婦人服が売れた」という声が多くあがっている。9月に減少したインバウンド(訪日外国人客)の完全回復にはまだ至っていないが、それを国内消費で補った形だ。

 三越伊勢丹は前年同月比2.5%増。特に、10月24日に第1期グランドオープンした三越日本橋本店の店頭は同10.6%増。改装に合わせて店外催事なども組んでおり、好評だったという。高島屋は同3.9%増。9月25日に高島屋日本橋店の新館がオープンしたことで、本店にも波及効果があった。阪急阪神百貨店は同4.9%増、大丸松坂屋百貨店は同4.5%増、そごう・西武は同1.4%増だった。

 この間落ち込みが続いているボリュームの婦人服が売れたことが、10月の注目ポイントだ。「特選を除く婦人服は同9%増。トレンドのチェック柄スカートが前年売り上げの2ケタ増で推移した」(阪急阪神百貨店)、「婦人服全体は同4.1%増、特選を除くと同1.6%増。ワンピースやスカートが売れ筋」(大丸松坂屋百貨店)、「防寒衣料が動くのはまだこれからだが、ワンピース、ブラウスが動き、婦人服の前年同月比のマイナス幅が改善」(高島屋)、「特選を除く婦人服は苦戦したものの、ジャケット、ドレスはボリューム層に売れて伸長」(三越伊勢丹)といった声があがっている。

 インバウンドについては、「国慶節の売り上げは期待したほどではなかった」という声が数店からあがった。9月の天候不順が尾を引いており、インバウンドの完全回復はまだ先になりそうだ。

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