ファッション

合繊大手の小松マテーレが渋谷にアパレル直営店 染色技術生かす

 今年10月、創立75周年を機に社名を小松精練から変更した小松マテーレは、アパレルブランド「シーオー・エムティー(Co-mt)」をスタートする。来年6月、直営店「ラボラトーレ」を渋谷・キャットストリートにオープンする。素材メーカーである同社がエンドユーザー向けに本格的なアパレルブランドを手掛けるのは初めて。

 メンズウエアを中心にスタートし、ターゲットは30~50代で、商品価格はコート5万~7万円台、ジャケット4万~7万円台、ブルゾン3万~5万円台、パンツ2万~3万円台、シャツ1万5000~2万5000円。デザインはベーシックだが、同社が得意とする製品染めから生まれた独自の染色加工技術による色と風合いを特徴としている。

 池田哲夫・小松マテーレ社長は「新しいアパレルを作らなければいけない時だ。多重染色などわれわれが誇る高次染色技術をアピールしたい。徹底的に色にこだわっている。今までにない何かが見つかるブランドにしたい」と力説した。しかし、「アパレル業界進出を狙ったものではない」という。「エンドユーザーに向けた販売はもちろんだが、大きな目的はアパレルメーカーの方々に製品を通して当社の技術を見ていただくことだ。それにより、取引先を増やしたり、商品開発に生かしたり、社員教育に役立てたりする実験店であり、ラボラトリー的な役割を持つ。これはファクトリーブランドではなく、“プロジェクトブランド”と位置づけてあり、当社の新しい挑戦だ」と話した。同プロジェクトはイタリアと韓国でも展開する。

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