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子ども服大手のナルミヤ・インターナショナルが9月6日再上場、その狙いは?

 ベビー・子ども服の企画販売を行っているナルミヤ・インターナショナル(東京都港区)が9月6日に東証2部に上場する。同社は2005年3月にジャスダック市場に上場したが10年3月に上場廃止になっており、今回は再上場になる。

 同社はポイント(現アダストリア)元社長だった石井稔晃氏を2010年6月に社長に迎えて経営の立て直しを進めてきた。13年にスターキューブを、16年にはミリカンパニーリミテッドを吸収合併するなど、今回の上場のために着々と布石を打ってきた。今年2月決算では売上高269億5400万円、経常利益12億8000万円、当期純利益7億6000万円だった。現在1株あたりの純利益は80円43銭。8月29日に公開株価格が決定されるが1700円程度と見られている。したがって、今の日本の株式が平均1株あたりの純利益の15倍程度で買われていることを考えると1200円程度が妥当だろう。

 石井社長が手がけた戦略が百貨店中心だった販売チャネルの見直しで、今年2月末本決算チャネル別の構成比は、百貨店38.5%、ショッピングセンター35.7%、eコマース12.7%となっており、百貨店中心の販売チャネルのシフトはかなり進んだと見ていいだろう。

 ナルミヤ・インターナショナルは1952年12月に、広島県広島市の呉服問屋・成宮織物株式会社として創業。70年2月に東京進出。79年10月に港区北青山に本社を移し、ナルミヤに商号変更。91年、呉服事業部とアパレル事業部に分社。アパレル事業部はナルミヤ・インターナショナルとして発足していた。以来一貫してベビー・子ども服の販売を行う会社として活動してきた。

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