ファッション

「ジンズ デザインプロジェクト」が挑む眼鏡革命とは?

 アイウエア企業ジンズが昨年10月にスタートした「ジンズ デザインプロジェクト(JINS Design Project)」は、“メガネの本質からデザインする”というコンセプトを掲げる画期的な事業だ。国内外のトップデザイナーとのコラボレーションにより、眼鏡のデザインや素材使いへのアプローチ、考え方を根本的に問い直し、再構築することを目指す。

 田中仁ジンズ社長は「ジンズ デザインプロジェクト」の狙いについて次のように話す。「これまでの『ジンズ』は、より多くの人に眼鏡を掛けてほしいという願いから、眼鏡の民主化を図ってきた。そのため手頃な価格を設定しているが、一方で『ジンズ』は“安い眼鏡屋”だという印象を与え、これまでも誠実で妥協しないモノ作りを貫いてきた姿勢が十分に伝わっていない。『ジンズ デザインプロジェクト』は、そのイメージを拭い去り、本当の意味で『ジンズ』が眼鏡のスタンダードになると宣言することを目的としている」。

 そのポイントは、国内外のトップデザイナーとのコラボレーションだ。「これまで『ジンズ』なりにファッションやトレンドを眼鏡デザインに取り入れてきたが、さらに深く考え、本質を突き詰めていくためには、当社だけの力では十分ではない。そこで、世界トップのクリエイターやデザイナーと協力して、眼鏡デザインの可能性を探り、継続的に進化させていく」。

 第1弾はイギリスのプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)を迎え、「究極に洗練された普通のメガネ」を発表した。モリソンは「目指したのは今までになかった斬新な形ではなく、従来からある眼鏡のタイポロジーに基づいた究極の洗練。その過程で『ジンズ』ならではの経験や技術的なノウハウにとても助けてもらった。掛け心地がよく、かつてないベーシックなデザインを実現できたことを実感している」と話した。

 続いて6月14日、第2弾としてドイツのプロダクトデザイナー、コンスタンティン・グルチッチ(Konstantin Grcic)によるラウンドタイプのシリーズを発売する。グルチッチは「自分なりのラウンドシェイプを追求した。発表した8モデルは同じシェイプでありながらどれも違ったキャラクターを持つもので、素晴らしいデザインに仕上がった」という自信作だ。

 田中社長は「お客さまの評価は、われわれの期待以上に高い。あらためてデザインの力はすごいと実感した。まだ始まったばかりだが、好スタートを切ったと思う。このプロジェクトを通じて、『ジンズ』の世界的なニーズが広がると思う」と手応えを感じている。

問い合わせ先
ジンズ
0120-588-418