ビューティ

メイクが苦手な人の救世主 ヘアメイク草場妙子のコスメ哲学

 4月に自身初となる著書「TODAY’S MAKE-UP 今日のメイクは?」(アノニマ・スタジオ)を出版した草場妙子ヘアメイクアップアーティスト。従来のメイク本にありがちなハウツーではなく、自分に合ったメイクや、そのためのコスメの選び方を伝える内容となっている。なぜ今回この本を出版したのか、その思いを聞いた。

WWD:「TODAY’S MAKE-UP 今日のメイクは?」を出版しようと思った意図は?

草場妙子(以下、草場):“メイクもファッションの一部”というのが私の考えで、普段のヘアメイクの仕事では服の色に合わせてメイクの色を選ぶようにしています。でもビューティ業界は顔だけで完結していて、ハウツー重視。美容誌でも“なりたい顔”があって、それをみんなが目指さなきゃいけない感じになってしまっている。それだとメイクの可能性を狭めている気がしていて、もっと個性があってもいいし、もっと自由にメイクを楽しんでもらいたいなと思い、この本を出版しました。

WWD:この本はメイクのハウツーではなく、コスメの選び方に重点を置いているが?

草場:“自分でジャッジする力をつける”ことが大切だと思っていて、「はやっている」や「モテる」といった理由ではなく、本当に自分に合った製品を選ぶことが重要。この本はそのたためにどうコスメを選べばいいのか、その考え方がメーンとなっています。

WWD:カテゴリーの掲載の順にもこだわっているとか。

草場:一般的なメイク本だとベースメイクやスキンケアから始まることが多いのですが、この本はリップの紹介から始めるなど、掲載の順番にもすごくこだわりました。リップを換えるだけでも印象は大きく変わるし、新たな自分に出会えます。本でも「まずはリップを3本持ちましょう」と提案していて、そうすると毎日の服に合わせてリップを選ぶことができるし、選択肢があることで楽しさにつながっていきます。メイクに苦手意識を持っている人にこそ、この本を読んでもらいたいです。

WWD:草場さんのインスタグラムがこの本のベースにもなっている?

草場:そうですね。私のインスタグラムでは、実際に自分で購入して使ってみて本当にいいと思ったものだけを紹介しています。今は多くの化粧品がある中で、何を使っていいか迷っている人も多いし、30代以上の女性だとずっと同じものを使い続けている人も多い。でも、昔に比べてコスメも進化しているし、本当にいいものがたくさん出ています。だからコスメ選びに迷っている人に向けて、少しおせっかいながら「こんなにいい化粧品があるよ」って教えてあげたくなるんです。

WWD:インスタグラムの更新頻度は決めている?

草場:本当は1日1品ずつ投稿しても余るくらいおすすめしたいコスメはたくさんあるのですが、私がインスタグラムにアップするのが苦手で(笑)、なかなか更新できていないです。アイテムもネイルやリップなどのカラーものは使用してわりとすぐにアップできるんですが、スキンケアやベースメイクはちょっと使い込んで、実際どうだったかを自分で確認して、本当にいいと思ったものをアップするので、時間がかかってしまいます。

WWD:多くのコスメを使ってきた草場さんがおすすめするなら信頼できるという人も多そう。

草場:そうありたいです。私の本やインスタグラムを通して、多くの人がコスメ好きになってくれると嬉しいですね。

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