1. 「最高でなくても最適な服」の「フーフー」が見せる、D2Cブランドの未来

「最高でなくても最適な服」の「フーフー」が見せる、D2Cブランドの未来

企業動向 EC 企業タッグ

2018/5/29 (TUE) 13:30

 「健康的な消費のために、最高でなくても最適な服を作る」ことを理念としてD2C(Direct to Consumer)モデルで商品を販売してきた「フーフー(FOUFOU)」が、縫製職人とのマッチングサービス「ヌッテ(NUTTE)」を運営するステイト・オブ・マインドと協業することを発表した。今まで同ブランドが管理してきた生産管理や梱包、配送などの業務をステイト・オブ・マインドが担う。これにより同ブランドは今まで完全受注の生産で注文から配送まで約3カ月を要していたが、在庫を持ち、翌日配送が可能になる。商品の価格帯は変えず、1000円弱かかっていた送料も無料にするという。

 「フーフー」は高坂マール・デザイナーの「服よりも他のことにお金を使いたいが、『ユニクロ(UNIQLO)』や『ザラ(ZARA)』では満足できない。そういった人たちが買えるような服を売りたい」という思いからEC専売のハンドメードブランドとして2016年にスタート。 “ニューウェーブなファストファッション”を自称し、安価でありながら、50~70%と高い原価率で従来のファストファッションにはないデザインの商品を毎月2型ずつ販売。服の生産背景や商品の価格付けの理由などを高坂デザイナーが自身のインスタグラムでユーモアを交えつつ伝えるというユニークな点もあわせ、若年層を中心にコアなファンを獲得している。商品も発表後1日で予約が埋まることも多々あった。しかし一方で、増える注文数に対応しきれず、個人ブランドの限界もあり注文に生産が追い付かない状態が慢性的に続いており、新作の発表も17年12月を最後にストップしていた。今回のステイト・オブ・マインドとの協業の主たる目的はこの問題を解決するためのものだ。

 高坂デザイナーが一貫して注力しているのは「消費者目線のモノ作り」だ。「重要なのは消費者が価値をどこに感じるかということ。原価率が仮に10%だとしても、購入者が健康的に消費ができるのであればそれでいい」と高坂デザイナー。「フーフー」は原価率50%以上だが「それが最高なわけではなく誰かにとって“最適”であるため。これからも時代に縛られず小回りを利かせ、『フーフー』にとって適材適所なポジションを探していきたい」とブランドの今後について語る。

 新態勢による同ブランドの新作発売は5月30日21時から。現在、高坂デザイナーのブログではコラム「誰にも殺されていないアパレル業界」を公開中だ。

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