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TSIが19年2月期に最高益の見通し EC伸長と米「ハフ」買収で増収

 TSIホールディングスは、2019年2月期で売上高が前期比2.9%増の1600億円、営業利益が同47.5%増の32億円を計画する。リアル店舗の売上高は同2.5%減の1139億円を見込む一方で、ECの成長と昨年12年に買収した米スケートブランド「ハフ(HUF)」の増収を計上。営業利益では11年の会社発足以来の最高益を目指す。

 EC売上高は同15%増の332億円の予定だ。自社ECサイトでの販売を強化して、前期(18年2月期)の自社EC比率26%を、19年2期には30%に引き上げ、他社モールの売り上げが高いナノ・ユニバースを除いた場合は40%へと伸長させる。

 「ハフ(HUF)」を運営する米ハフホールディングスの数値が19年2月期から計上されるため、海外事業の売上高は、同95%増の126億円を見込む。「ハフ」は今後、毎年5店舗ずつの出店を目指し、日本以外にも南米や中国での成長を期待する。中国に関しては現地企業との合弁と単独での進出を検討中だ。

 ITへの投資も継続する。出資するセンシー(SENSY、旧カラフル・ボード)の提供する人工知能(AI)を本格実装し、マークダウン(値引き)や追加発注の最適化を図る。参考値ではあるが「ヒューマンウーマン(HUMAN WOMAN)」では、追加発注の予測をAIとシミュレーション比較したところ、粗利益率が4.5ポイント上がる結果が出たという。

 同社の18年2月期の連結決算は、売上高が前期比2.3%減の1554億円。営業利益が同14.6%減の21億円の減収減益だった。

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