美しい画像でつづる「カール・ハンセン&サン」のストーリー

エディターズピック雑誌・書籍・媒体

2018/2/4 (SUN) 09:00

 「カール・ハンセン&サン(CARL HANSEN & SON以下、カール・ハンセン)」から2018年のアニュアルブックが届きました。主に世界各地のディーラーに配付する目的で作られたものですが、単なるカタログというよりは、まるで写真集のよう。家具や空間をはじめ、デザイナーや各国のスポークスパーソンなど、ブランドに関わるさまざまな要素が、それぞれのストーリーや美しい写真で紹介されています。家具のそれぞれの魅力を最大限に引き出す演出から各デザイナーの特徴をとらえたユーモラスな似顔絵ポートレートまで、細部にまでこだわりと愛情が感じられる仕上がりです。

 ハンス J・ウェグナー(Hans J. Wegner)が自らデザインしたベストセラー“Yチェア”に腰掛けた写真や工場の職人の写真なども収録されており、巻頭には4代目のクヌッド・エリック・ハンセン(Knud Erik Hansen)CEOが愛犬と登場しています。ハンセンCEOの序文にある“タイムレスな美しさ、快適さ、クラフツマンシップ、サステイナビリティはわれわれの家具に深く根付いている。見て触るだけでそれが分かり、恋に落ちるだろう”という表現がそのまま当てはまる一冊になっています。

 「カール・ハンセン」の家具が使用されている空間では、ノービス・ホテル・コペンハーゲン(NOBIS HOTEL COPENHAGEN以下、ノービス)とミラノのシックス・ギャラリー(SIX GALLERY)、マヨルカ等の別荘が紹介されています。

ノービス・ホテル・コペンハーゲン

 ノービス・ホテル・コペンハーゲンは1903年に建てられたコペンハーゲンのランドマークともいえる建物。昨年、大理石の階段や漆喰装飾などクラシカルな要素も残しつつ、クリーンでシンプルなデニッシュモダン・スタイルのホテルに生まれ変わりました。客室にはラウンジチェア“CH25”が、スイートには特別に製作されたダイニングテーブル“CH338”とエルボーチェア“CH20”を使用。これらは全てウェグナーの作品ですが、レストランのニールズではオーストリアのデザインユニットであるイーオス(EOOS)が手掛けた“エンブレイスチェア”が採用されています。

シックス・ギャラリー

 ミラノ・ダルセーナ地区の16世紀の修道院跡にあるシックス・ギャラリーも昨年オープンしたばかりです。キュレーションを手掛けるのは建築兼デザインスタジオであるキンコセス-ドラゴ&パートナーズ(QUINCOCES-DRAGO & PARTNERS)のファニー・バウアー・グルング(Fanny Bauer Grung)とデビッド・ロペズ・キンコセス(David Lopez Quincoces)。新旧のモノが交差するミックス感が魅力のギャラリーとして注目されています。

 扱うのはさまざまな時代の家具やオブジェ、アートなどさまざま。そんなギャラリーの一角には、コーア・クリント(Kaare Klint)の“サファリチェア”が2脚置かれています。デンマークモダン・デザインの父と呼ばれるクリントの作品から無名の若手デザイナーの作品、植物までさりげなくコーディネートされているのが特徴です。

ニューエンドルフ・ハウス

 スペイン・マヨルカ島にあるドイツ人のアートディーラーの別荘ニューエンドルフ・ハウス(NEWENDORF HOUSE)にも、“Yチェア”や“CH24”が屋内外で使用されています。テラコッタの壁が印象的な建築はイギリス人の建築家ジョン・ポーソン(John Pauson)によるものです。彼はロンドンのデザイン・ミュージアムをはじめ、店舗や住宅などを手掛ける世界的な建築家。この別荘の屋内・屋外と言う概念を取り払ったミニマルな空間には、建築、家具、自然が一体となった美しさが宿っています。

世界中のクリエイターから愛される家具

 「カール・ハンセン」の家具はさまざまな空間にマッチするだけでなく、世界各国のクリエイターに愛されています。このアニュアルブックではニューヨーク、パリ、ロンドンなどで活躍するクリエイターが登場しています。東京からは、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」のデザイナーの相澤陽介さん。北欧家具が好きという相澤さんは、温かみのある木材や自然を感じる色でまとめた自宅のソファで家族とくつろぐ時間を大切にしているそうです。「家具には過ごしてきた時間、場所、そして思い出が共有されていると思っています。共に歩んできた記憶がここに刻まれているのです」とコメントしています。

 パリからはクリエイティブ・ディレクターのクラリス・ドゥモリ(CLARISSE DEMORY)が登場。「椅子はテーブル、ブックスタンド、飾り棚、洋服掛けになる存在」と述べています。

 笑顔がキュートなロンドンのエレーナ・ヘザーウィック(Elena Heatherwick)はフォトグラファー。「人生に意味があると感じ、長く付き合えると思える椅子だけを購入します」と言います。「カール・ハンセン」の家具は、さまざまなクリエイターの日々の生活のパートナーとしても活躍しているようです。

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