ファッション

「ザラ」がネット商品の店頭受け取りに特化したオムニ店舗をロンドンにオープン

 インディテックス傘下の「ザラ(ZARA)」が26日、初めて店頭受け取りに特化したオムニチャネルストアをロンドンにある大型ショッピングセンター、ウェストフィールド・ストラトフォード・シティ(WESTFIELD STRATFORD CITY)にオープンする。同ショッピングセンター内にある「ザラ」旗艦店の増床リニューアルに伴うポップアップストアとして、5月まで限定で営業する。

 約200平方メートルの店内には、ECサイトで取り扱う商品の一部を用意する。販売員がモバイル機器を使って客をアシスト。注文をした商品を当日中もしくは翌日中に受け取ることができる仕組みを取り入れる。店頭では返品や交換も受け付ける。他にも、鏡に商品のRFIDタグと連動するサイネージを埋め込み、試着した商品のカラー展開やコーディネートを提案してくれる機能も導入する。

 一度閉店する旗艦店は5月に4500平方メートルに増床してリニューアルオープンする。旗艦店には世界で初めてのオンライン商品の受け取りのための空間を設置。2つの倉庫と連動し、オンラインで注文した商品の受け取りを受け付ける。ECサイトで商品を購入した際に表示されるQRコードを店頭のバーコードリーダーで読み取るか、購入時に付与される暗証番号を入力するだけで、すぐに注文内容が倉庫に送信される。倉庫では同時に2400点もの注文を処理できるロボットが顧客が好きなタイミングで商品を受け取れるよう、商品の調達を行う仕組み。

 また、店頭で商品を購入する場合にも、「ザラ」の専用決済アプリを使ってスマホで支払いができる他、セルフレジも導入する。セルフレジでは商品が会計済みかどうかを識別することができるため、顧客は決済後にそのまま商品を持って帰ることができる。

 「ザラ」では、ネット商品の取り寄せサービス自体はこれまでも行っており、日本国内でも11年のEC開設以来実施してきた。

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