「過去から現在、そして未来」を体感した「ブルックス ブラザーズ」のスペクタクル

コラム アニバーサリー コレクション・レポート

2018/1/15 (MON) 02:00

 フィレンツェで開かれた世界最大級のメンズウエアの総合見本市ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)では、今年創業200周年を迎えた「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」がブランド初の(!!)ランウエイショーを開催しました。

 と、簡単に「200」という言葉を語りましたが、1818年から200年もず〜っと続くというのは、よくよく考えるとものスゴいことです。1818年とは、日本はまだ江戸時代の文化14年。30年を迎えた平成から遡ると「文化」という元号は、平成→昭和→大正→明治→慶応→元治→文久→万延→安政(「安政の大獄」でお馴染みですね)→嘉永→弘化→天保(水野忠邦による「天保の改革」って勉強しましたね)→文政、そしてやっと文化っていうくらいスゴい昔!3月にジェームズ・モンロー(James Monroe)が第5代アメリカ大統領に就任し(ちなみにトランプは第45代大統領)、12月にミシシッピ州が合衆国20番目の州になる(ちなみに今は47州)、そんな時代です。昔、というより「歴史」というくらいの時代です。それからず〜っと続いている「ブルックス ブラザーズ」って、スゴい!ショーは、そんな過去を感じさせつつ、未来の一端さえ垣間見せてくれるステキなものでした。

 まず会場が壁から天井の装飾画が美しいヴェッキオ宮殿(1314年に完成したと言われる、かつてはメディチ家も住居としていた建物)とスゴいのですが、そこにフルオーケストラを用意!!でも、選んだBGMは、アリシア・キーズ(Alicia Keys)の「Empire State of Mind」(ニュ〜ヨ〜〜クってヤツです)。ここで既に、過去と現在、トラッドとコンテンポラリーがステキに交錯しています。

 そして登場したのは、「ブルックス ブラザーズ」が200年にわたり世に送り出し続けてきたヒット商品や、伝統的なスタイルなど。そこに今のアイテムを加えてアップデートしていきます。金ボタンの“紺ブレ”に始まり、ポロカラー(ボタンダウンシャツ)、レップタイ(ストライプのネクタイ)、マドラスチェックをパッチワークしたシャツやショーツなどなど、アイコニックなアイテムが次々現れ、普遍性を訴えます。そしてアメリカンブランドらしい一直線のシルエットは、正直数年前なら「ブッカブカだなぁ」って思ってしまったと思いますが、ストリート全盛の今見ると「着たい!」と思えるオーバーサイズ感。ストリートキッズが今、アメリカンブランドの古着を買い漁っている理由が分かった気がします。

 ディナーの後は、200年の歴史を振り返る回顧展です。一番面白かったのは、歴代45人のアメリカ大統領のうち40人が袖を通したと言う「ブルックス ブラザーズ」と彼らの関わりを示した展示です。実は第二次世界大戦マニア(特に大好きなのは独ソ戦)の僕は(笑)、ヤルタ会談で時の大統領フランクリン・ルーズベルト(Franklin Roosevelt)が着用していたマントと、かの有名な写真の展示に「おぉ〜」と一人、小さく感嘆の声をあげたのでした。この回顧展は、日本でも秋頃開かれる予定とのことです。楽しみ〜。

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