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第1弾は「アンリアレイジ」、パルコが直営EC運営代行サービスを開始 

 パルコ(PARCO)がファッションブランド直営ECサイトの運営代行サービスをスタートする。これまで、スタートトゥデイやダイアモンドヘッドなどが、いわゆるフルフィルメントサービスを提供してきたが、商業施設としてはパルコが初めて事業化する。第1弾は、これまでも多様なサポートを続けてきた森永邦彦・社長兼デザイナーが率いる「アンリアレイジ(ANREALAGE)」で、2018年春夏パリ・コレクションのショー当日となる9月26日からECサイトをオープンしている。

 「アンリアレイジ」としては3店舗目の直営店であり、越境ECに対応できるように、多言語対応に加え、越境決済、海外発送、各国向けのSEO対応などを装備しているのもポイントだ。ブランドのオフィシャルホームページとしての機能も併せ持ち、パリを含めた海外開催のファッションショーをリアルタイムで配信し、ブランドの認知を世界中で拡大する方針だ。

 「アンリアレイジ」によると、「日本と世界の境界、リアルとバーチャルの境界を越境する」ことをコンセプトに、「日本語と英語のバイリンガル越境ECとして世界各国のお客さまに向けて展開し、ブランド活動の基盤となるコレクションも映像インラクティブでアーカイブ表現する」という。さらにオフィシャルサイトとしての機能も持たせ、「異業種との協業やブランドの製作活動を記事化していくメディアコンテンツとしても映像、写真、インタビューを使用し定期更新する」といい、初回は吉田カバンや彫刻家の名和晃平との取り組みを特集する。さらに、クリエイティブ・エージェンシーのパーティー・ニューヨーク(PARTY NY)との共同プロジェクト「AROUND THE WORLD~世界の身体を旅する服」もスタートする。

 これらについて、パルコがECサイトの制作、お客さま対応、決済、物流手配まで含めたECプラットフォームを構築し、サイトの運営全体を代行する。15年9月から、自主編集セレクトショップ「ミツカルショップ」福岡店、池袋店、青山路面店などで展開し、ECサイトについても、運営、商品ページの制作、宣伝戦略、在庫管理、決済、物流など含めた、EC運営全般を手掛けることで、ノウハウを蓄積してきたというバックグラウンドも持つ。ファッションブランドがゼロから立ち上げる際に直面する、“高コスト”“運営ノウハウの不足”“運営スタッフの不足”などの障壁をなくし、「ブランドの世界観の表現」や「モノを通じて伝えたいメッセージをエンドユーザーに届けること」などの実現支援に加え、「ブランドの販売力や情報発信の強化をサポートしたい」という。

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