ビジネス

インフルエンサー養成機関を伊「ヴォーグ」の企業がスタート 一気にデジタル化へ

 9月1日付けで、ジャンパオロ・グランディ(Giampaolo Grandi)伊コンデナスト(CONDENAST)前最高経営責任者(CEO)の後任に、フェデーレ・ウザーイ(Fedele Usai)が就任した。それに伴い、同社および伊「ヴォーグ(VOGUE)」をはじめとする同社傘下のメディアが一気にデジタル化に踏み出す。

 伊コンデナストはまず、ミラノのビジネススクール、ボッコーニ経営大学院(SDA Bocconi University)と提携し、新世代のプロインフルエンサーを養成するためのソーシャルアカデミーを設立。大学院レベルのコースで、コミュニケーション、ソーシャルマーケティング、デジタルメディアなどを学ぶことができ、卒業後は同社と2年間コラボレーションをすることができる。このソーシャルアカデミーは11月15日からスタートし、公式サイトで学生の募集を開始する。

 ウザーイCEOは、多くのインフルエンサーがフォロワーを買っていることを非倫理的な例として挙げ、「きちんと訓練された倫理的なインフルエンサー育成に投資する。倫理面を教育することで、この新世代のインフルエンサーのクオリティーを保証し、監督することができる」と説明する。

 さらに、ミレニアル世代に向けたプラットフォーム「LISA」を立ち上げる。“Love Inspire Share Advise”の頭文字をとったこのプラットフォームは、まずフェイスブック、インスタグラム、ツイッターのそれぞれのアカウントでコンテンツや情報を発信。その後ウェブサイトを立ち上げてキュレートするという。コンテンツはビジュアル重視で、GIFアニメや動画、インスタグラムストーリーを活用し、運営は、編集、SNS運用、マーケティング、デジタルにまたがる専属チームが手掛ける。

 8月には傘下の伊「ヴォーグ」が、ブランド向けのインスタグラムの投稿コンテンツ作成サービス、「シェアラブル(Shareable)」をスタート。すでに「フルラ(FURLA)」「カサディ(CASADEI)」「ルックスオティカ(LUXOTTICA)」など15ブランドがサービスを利用しており、17年末には50万ユーロ(約6500万円)の売り上げに到達する見込みだ。

 また、伊「ヴォーグ」が9月22日に開催するイベントでは、リカルド・ティッシをクリエイティブ・ディレクターに迎えるという。

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