ファッション

三越日本橋本店の時計フェア開幕 株高を追い風に売上高15%増計画

 三越日本橋本店の時計催事「三越ワールドウオッチフェア(MITSUKOSHI WORLD WATCH FAIR)」が16日開幕した。7階の催し物会場1500平方メートルに約50の高級時計ブランドが集まる日本最大級の時計催事。20回目の節目を迎えた今回は、世界的にも希少な商品を取りそろえ、株高で購買意欲が再び活発になっている富裕層へのアピールを強める。28日までの期間中(22日は店休日)で前年比15%増の売上高を計画する。

 会場にはスイス勢を始めとした高級ブランドが一堂にそろう。「フランク ミュラー(FRANCK MULLER)」の“ラウンド レトログラード エクエーション パーペチュアルカレンダー クロノグラフ”1020万6000円(税込価格、以下同)、「ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)」の“マスター・グランド・トラディション・パーペチュアルカレンダー・エイトデイズスケルトン”1209万6000円、「ピアジェ(PIAGET)」の“クラシック ジュエリーウオッチ”756万円など数百万円から1000万円以上の価格帯の充実を図った。

 同店では春以降の株高を受け、時計売り場では数千万円の商品も動くようになってきた。三越伊勢丹の浅賀誠・執行役員三越日本橋本店長は、今を商機と捉える。「(高級時計は)昨年はやや苦戦したが、国内の富裕層がだいぶ回復してきた。三越日本橋本店は今後、プレステージの上を行く“スーパープレステージ”を戦略的に強化する方針であり、高級時計はその代表的な商品。単に高級というだけでなく、その背景や奥深いストーリーまで伝えていきたい」。

 同店は免税売上高が3%に過ぎず、高級時計においても銀座や新宿に比べてインバウンド(訪日客)の割合が低い。その分、ポテンシャルが高いとにらんで、海外の富裕層の誘客にも力を入れる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。