王道を愛するネバヤンが伝える“音楽の楽しさ”

注目の人インタビュー

2017/8/11 (FRI) 10:00
PROFILE:never young beachのメンバー。左から、巽啓伍(Ba)、松島皓(Gt)、安部勇磨(Vo&Gt)、鈴木健人(Dr) 。2014年春に、安部勇磨(Vo&Gt)と松島皓(Gt)の宅録ユニットとして活動開始。14年9月に阿南智史(Gt)、巽啓伍(Ba)、鈴木健人(Dr)が加入し、現在の5人体制となる。今年7月19日にメジャーデビュー作となる3rdアルバム「A GOOD TIME」をビクターのスピードスターレコーズから発売。9月3日からはワンマンツアー「A GOOD TIME」TOURを全国11都市で開催する PHOTO BY TAKAHIRO OTSUJI(go relax E more)

 7月19日に待望のメジャーデビュー作となる3rdアルバム「A GOOD TIME」を発売したnever young beach(ネバーヤングビーチ、以下ネバヤン)。「フジロックフェスティバル’17(FUJI ROCK FESTIVAL’17)」をはじめ、この夏も多くのフェスに出演するなど、その勢いは増すばかりだ。今回はメンバー5人にざっくばらんに語ってもらった。

WWDジャパン(以下、WWD):前作と新作「A GOOD TIME」とでどう変わった?

松島皓(以下、松島):(安部)勇磨の歌詞やメンバーが作る音が変わってきて、みんなが聞いて、“いい音楽”と思ってもらえる作品ができました。

阿南智史(以下、阿南):メンバーみんな演奏が上手くなったと思います。

鈴木健人(以下、鈴木):高音も低音も幅が広がって、音の立体感が出てきました。

安部勇磨(以下、安部):バンドを始めて3年が経って、音にも人間的な渋みが出てきました。メンバー自身にも大人の哀愁が表れてきましたね。

巽啓伍(以下、巽):この1年多くのライブをやってきて、みんなが言うように個々の技術力も高くなって、表現できる音の幅が増えてきました。今作を作るにあたって、自分がバンドの中でどういう位置にいるのか、セカンドの時よりもメンバー一人一人が楽曲に対し、より深く対峙した作品になっています。

WWD:インディーズからメジャーになって変化しことはある?

安部:曲作りに関しては、あまりメジャーだから変わったということはないです。これまで2枚出して、3枚目はこうしたいというのが詰まっているのが今回のアルバム。気持ちの面では、メジャーになって、より多くのスタッフが関わるようになり、どういう人がどう動いてくれているのかも細かく分かってきたので、僕らはそれに対してもっとしっかり音楽をやらないといけないなと、いい意味で責任感を覚えるようになりました。

WWD:今作でどういったことを伝えたいですか?

安部:うーん……あまりないですね。今作を聞いて「音楽って楽しいな」って、ポジティブな風が吹いて、元気になってくれたらうれしいですけど。

WWD:日常的な歌詞も魅力的だがどうやって考えている?

安部:それこそ苦行のように(笑)。家の畳の部屋やソファに寝そべったり、愛犬をなでたりしながら、「どうしよう、どうしよう」って焦りながら考えています。

WWD:歌詞やメロディーは普段からメモしている?

安部:そうですね。メロディーや歌詞が思い浮かんだ時は、メモしています。曲作りは、メロディーができてきたら、そのイメージに沿った歌詞をはめてみる。それで合わなかったら、また一から歌詞を考えたり、いろいろやっています。

WWD:ここ1~2年で認知度も高まり、注目されるようになったが?

安部:街中で声をかけられる機会が増えたり、ライブの動員が増えたり、多くの人に注目してもらえているんだって実感しますね。フェスに出る時も、自分たちのことを見てくれる人がいつもいたり、知らない人でも自分たちの音楽でノッてくれているのを見ると、どんどん僕らの音楽が広がっているんだなと感じます。

READ MORE 1 / 2 「僕らはシティ・ポップじゃない」

WWD:よくシティ・ポップとカテゴライズされることについては、どう感じている?

安部:最近はあまりシティ・ポップって言われなくなりましたね。僕らは自分たちの音楽を、シティ・ポップだとは思っていなくて、本当にシティ・ポップをやっている人に対して、失礼になってしまう。山下達郎さんとかは本当のシティ・ポップだと個人的には思っていて、風の抜けるような都会的な雰囲気を感じます。僕らの音楽は、もっと土臭い感じ。

阿南:僕らは何なんだろう……ロックバンド? 少なくともシティ・ポップではないよね。

安部:2~3年前はシティ・ポップというカテゴリーでくくった方が楽だし、シティ・ポップって言っていればいいみたない流れもあったよね。

阿南:当時出てきた東京のバンドをシティ・ポップと一括りにしていた気がする。僕らも勝手にカテゴライズされて、本当にシティ・ポップをやっている人たちに会いづらくなっちゃう(笑)。

安部:そう! 本当に尊敬している人にネバヤン=シティ・ポップみたいに伝わると嫌だよね。

鈴木:シティ・ポップにカテゴライズされなかったら、もっとシーンも豊かになってよかったかも。先に変なイメージばかり先行してしまった気がします。

WWD:音楽以外で影響を受けたものは?

安部:マーベル系のアメコミやキン肉マン、ドラゴンボールなど、当たり前に王道なものが好きです。新しくないかもしれないけど、古くもならない普遍的なもの。そういうのは、本当にいいものだと思う。ジーパンとかTシャツとかもそうで、自分たちの音楽もそうありたい。

鈴木:僕も「アイアンマン」が好きで、何歳になってもわくわく、楽しめるもものはいいなと思います。

安部:王道っていうのは、本当にクオリティーが高くないと評価されないし、細かいディテールが大事だなって思います。僕らの音楽に関しても、このメンバーだからできることってあるので。誰でも理解できるけど、その人にしか表現でいない複雑さがからみあって一つの王道ができる。王道って分かりやすくて素敵だなと思います。

巽:僕は「ドラえもん」が一番好きで、最近も、最新作を映画館に一人で見に行きました(笑)。子供からお年寄りまでいろいろな年代の人がいて、よく考えたら、そんなエンターテインメントってあまりない。

安部:「ドラえもん」に飽きるとかないもんね。長く愛されているものってすごい。それが一番難しいですけど。理想ですね。

READ MORE 2 / 2 写真家・奥山由之との出会いで意識が変わった

WWD:休日は何をして過ごす?

安部:ボーリングかウイイレ(ウイニングイレブン)ですね。

鈴木:メンバー全員ボーリングは本当に好きで、休日だけでなく、全国ツアーに行った時もよく行きましたね。

巽:個人戦やチーム戦と、いろいろと組み合わせを変えて何ゲームも楽しんでいます。

WWD:誰が一番うまい?

安部:スズケン(鈴木)ですね。

鈴木:僕ですね(笑)。スコアは最高で220~230、アベレージで150~160くらい。初めての時は阿南が170くらいで、僕は80くらいだったんですけど、気づいたら追い抜いていました(笑)。

阿南:最初、スズケンの投げ方がめちゃくちゃ気持ち悪くて、絶対に上手くならないぞって思っていたんですけど。その投げ方のまま、一番うまくなっちゃいました(笑)。

WWD:アー写や新作のジャケットもそれでボーリングにした?

安部:あれは僕らではなく、撮影してくれた写真家の奥山由之君の案です。普段から一緒に遊んだりして、僕らのことを知ってくれているので、素の表情を引き出すためにいろいろ考えてくれた結果だと思います。僕らが日常でやっていることを撮影に取り入れてくれて、楽しい現場でした。それまでアー写については、あまり深く考えたことなかったんですけど、奥山君のような同い年の本当のプロに出会って、音楽以外の部分でも自分たちの見え方を意識するようになりました。奥山君にもそこはすごく言われたし、伝えることの一つとして、自分たちが表現するビジュアルにこだわることが大切だと思うようになりました。

WWD:奥山さんは昔から知り合い?

安部:去年の春ごろに初めて会って、それから何か一緒にやりたいとメールをもらって。僕も一緒に仕事をやってみたいなと思っていて。付き合いはそこまで長くないですが、お互い本気でやっていて、言いたいことを言えるし、がんばろうって高めていける関係です。

WWD:結成して3年、だいぶ大人になってきたと実感する?

安部:始めた頃は24歳で、ずっとその頃のテンションでやってきましたが、今は27歳と、だいぶ大人になり、聞いてくれる人も若くなってきたので、自分たちもしっかりとしないといけないなと思いますね。アー写にしてもグッズにしても、本当にかっこいいものを提示していかないと、それを真似する人たちのクオリティーが下がってしまう。それって僕らの責任だと思うので、そこは嘘をつかないようにやっていきたいです。

WWD:今年やっておきたいことは?

安部:僕はメンバーと川でバーベキューと釣りをやりたいです。去年も言っていたけど、なかなか実現できなかったので。

鈴木:それいいね。俺もやりたい。

松島:僕はかなり個人なことなんですが、去年坊主にして、今年は髪を伸ばしたいと思っています(笑)。

安部:なんだよ、それ。じゃあ切らなきゃいいだけじゃん(笑)。

松島:でも、やっぱり髪が長いのは、うっとうしいんだよね。だから伸びる前に切っちゃうと思う。

巽:僕はメンバーでボーリングやるといつも2位なので、今年中には圧倒的1位になって勝ちたいです。

阿南:僕は海外旅行に行きたい。時間がなくていけないんですが、1週間ほどあればヨーロッパに行きたいです。

WWD:最後に9月からのライブツアーに向けての抱負は?

安部:楽しく演奏できたらいいなって思います。それでお客さんにも楽しんでもらえたら、うれしい。

阿南:ぜひ会場に観に来て、今しか表現できない音楽を体験してほしいです。

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