ビジネス

伊「ヴォーグ」出版社従業員が休刊反対 ストライキ敢行

 コンデナスト・イタリア(CONDE NAST ITALIA)の編集委員会が、イタリア版「ヴォーグ(VOGUE)」の姉妹誌4誌の休刊を受け、4日間のストライキを開始した。

 同社は7月28日に、メンズの「ルウオモ ヴォーグ(L'UOMO VOGUE)」、キッズの「ヴォーグ バンビーニ(VOGUE BANBINI)」、ウエディングの「ヴォーグ スポーザ(VOGUE SPOSA)」、ジュエリーの「ヴォーグ ジョイエッロ(VOGUE GIOIELLO)」の休刊を発表。同4誌は計14人のジャーナリストを抱えており、今回の休刊で、40人がリストラになる。退職者には解雇前に40カ月分の特別手当を支給する予定だ。

 ロンバルディー・ジャーナリスト協会(Lombardy journalist’s association)のパオロ・ペルカチーニ(Paolo Perucchini)会長は、「コンデナストは、出版社が出版物への投資と革新によってビジネスをしなければならないことを思い出す必要がある。利益を上げるために休刊に踏み切り、リストラを実施することは、短期的ビジョンの財政的策略に過ぎない」と訴えた。

 13年にコンデナスト・イタリアと従業員は、集団リストラを避けるために、雇用保証契約に署名。同契約により、労働時間の短縮と社員全員の賃金の引き下げが敢行された。

 コンデナスト・イタリアのジャーナリスト委員会は、公式声明で「われわれが目にしてきた状況から判断すると、長期的編集戦略の立て直しもせずに、編集者の解雇によって、外部コンサルタントを何人か雇い、数字だけを調整しようとしている」と主張。また、同声明で、さらなる編集者のリストラを回避するために、雑誌の復刊を要請している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。