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フェラガモ、上半期は増収減益 2017年は過渡期と説明

 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO SPA)の2017年2017年1〜6月期決算の売上高の売上高は前年同期比1.1%増の7億1800万ユーロ(約926億2200万円)、純利益は同15.4%減の7600万ユーロ(約98億400万円)で増収減益だった。在庫削減や韓国の政治的緊張、北米百貨店の業績低迷などが収益に影響した。

 エラルド・ポレット(Eraldo Poletto)=サルヴァトーレ フェラガモ最高経営責任者(CEO)はこの結果について「今年は過渡期で将来のための組織を整えている最中だ」と説明した。

 地域別売上高では、日本を除くアジア太平洋地域が最も好調で、同6.1%増の2億7130万ユーロ(約350億円)。全体の37.8%を占める。中国人観光客の大幅な減少や、韓国の売り上げ低迷などのマイナス要因があったにもかかわらず、グループの売り上げに貢献した。中国での売上高は同12.2%増で、グループとしては記録的な数字だった。日本は卸売り事業のストラテジーの合理化を図ったため、同3.4%減の6140万ユーロ(約79億2000万円)だった。

 一方でヨーロッパ地域の売上高は同2.4%減の1億8430万ユーロ(約237億8100万円)だった。店舗での売り上げは堅調だったものの、卸売り事業が在庫削減の影響を受けた。また、北米地域は百貨店での売り上げ減少の影響を受けて同2.2%減の1億6380万ユーロ(約211億3000万円)だった。

 売上高をカテゴリー別にみると、フットウエア事業が同1.3%増で全体の43.6%を占める。ポール・アンドリュー(Paul Andrew)=デザイン・ディレクターのファーストコレクションは好評だったというが、上半期の売り上げへの影響は少ないという。

 ポレットCEOは同社のプレゼンスを高めることに注力し、顧客を飽きさせない商品作りを進めると述べた。また、今後の展開について「ハッピーになるような、カラフルなコレクションを発表する」と話した。

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