ファッション

「マルジェラ」を撮り続けた唯一の写真家の作品展が開催 洋服のアーカイブも公開

 ビンテージファッションを軸にしたコンセプトショップ「ライラ トウキョウ(LAILA TOKIO)」は7月22〜30日、フォトグラファーのマリーナ・ファウスト(Marina Faust)の作品展「THE ARCHIVE BOX」を開催する。

 パリとウィーンを拠点に活動するマリーナは、1990年から2008年まで「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA、以下マルジェラ)」の写真を撮り続けた唯一のフォトグラファーだ。ファッションショーのバックステージ撮影、雑誌のシューティングなど「マルジェラ」との関係は多岐にわたる。彼女は、デザイナーのマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)との約20年に及ぶアーカイブ写真の新しい表現方法として、それらを再編集した作品「THE ARCHIVE BOX」を今春、ウィーンのギャラリーで発表した。「ライラ トウキョウ」が、この活動に共感し、今回の作品展が実現した。

 同展では、“Artisanal”“Objects”“Oversized collection”“Flat garment collection”“Backstage”の5つのテーマで構成されたコーナーに、マリーナの写真と「ライラ トウキョウ」が所有する「マルジェラ」のアーカイブ作品を展示。12年の「H&M」とのコラボコレクションのベースとなった“デューベ(布団)コート”などが並ぶ。「ライラ トウキョウ」が、所有するアーカイブを一般に公開するのは、15年の「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」以来2度目となる。また、08年のラストコレクション時のマルジェラ本人手書きのショースケジュールスケッチを撮影した作品が初めて公開される。

 「ライラ トウキョウ」は、マルジェラのクリエイションを次世代に伝えるべく“THE ARCHIVE BOX –Special Japan Edition for LAILA“(45万円)をマリーナと共同編集した。同作はマリーナのサイン入りで、インクジェットプリント写真5枚とショースケッチ写真1枚からなる。また、7月28〜30日には、会場1階で90年代からラストコレクションまでの「ライラ トウキョウ」のアーカイブを販売する。

■THE ARCHIVE BOX
日程:7月22〜30日
時間:12:00〜20:00
場所:LAILA TOKIO 2階
住所:東京都渋谷区渋谷1-5-11

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