「フジロック’17」出演アーティスト、編集部員の気になる19組

コラム

2017/7/9 (SUN) 13:00
PHOTO BY YASUYUKI KASAGI

 日本のフェス文化の草分けである国内最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル '17(FUJI ROCK FESTIVAL'17、以下フジロック)」の開幕まで1カ月を切りました。7月28〜30日の3日間で200を超えるアーティストが出演し、美味しいお酒とフェス飯を喰らい、大自然に囲まれ極上の音楽に浸れるということもあり、「フジロック」に行くために仕事を辞める人まで現れる“桃源郷的フェス”。そんな「フジロック」の出演アーティストは例年にも増して豪華な面々がラインアップ!そこで「WWD JAPAN.com」編集部が「時間が被ってる」「移動を考えろ」と言ったお声は無視して、独断と偏見で気になるアーティストを日別にピックアップ、紹介いたします!

DAY 1

Gorillaz

 初日は、1500万枚以上の売り上げを誇る“最も成功した架空のバンド”、ゴリラズ(Gorillaz)がヘッドライナーとして登場。イギリスのロックバンド、ブラー(Blur)でフロントマンを務めるデーモン・アルバーン(Damon Albarn)と、漫画家のジェイミー・ヒューレット(Jamie Hewlett)によるプロジェクトで、4月に発表したニューアルバム「Humanz」をひっさげての16年ぶりの来日公演となります!「フレッドペリー(FRED PERRY)」のポロシャツを愛用し、「メンズノンノ(MEN'S NON-NO)」 の表紙を務めた経験もあるファッションアイコン、デーモンの“モッズ”な着こなしに注目です。

THE xx

 1月に5年ぶりとなる待望のサードアルバム「I See You」をリリースし、ワールドツアーの一環としてザ・エックス・エックス(The xx)が苗場の地に!メンバーは基本、全員が黒で統一したファッション。特にボーカル&ベースのフロントマン、オリヴァー・シム(Oliver Sim)は、その端正な顔立ちとスタイルから「ディオール オム(DIOR HOMME)」の16年春夏キャンペーンのビジュアルに起用されことも。また、先日公開された「I Dare You,」のMVでは、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」でチーフクリエイティブオフィサーを務めるラフ・シモンズ(Raf Simons)とフォトグラファーのアラスデア・マクレラン(Alasdair McLellan)とコラボし、「グラストンベリー・フェスティバル 2017(Glastonbury Festival 2017)」には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の特注衣装で登場するなど、ファッション業界からのラブコールが絶えません。

 ちなみにビームス(BEAMS)とのコラボアイテムを27日に発売、「ビームス 原宿」ではサイン会も!13日にビームス公式サイトで詳細を発表するそうです。


CATFISH AND THE BOTTLEMEN

 ピタピタなブラックデニムにブラックレザージャケット、ウェールズ出身の“THE UK”を体現する4人組バンド、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン(CATFISH AND THE BOTTLEMEN)。15年の「フジロック」では突如出演キャンセルを発表し、多くの方が涙をのんだのではないでしょうか……。ちなみに上で紹介している「Fallout」で「I was a test-tube baby」と歌うボーカル&ギターのライアン・エヴァン・マッキャン(Ryan Evan McCann)は、なんと試験官ベイビー!自身でもこれをネタにしており、出演者が全員“精子”なんてMV「Rango」もあります(笑)

yahyel

 「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」17年春夏コレクションから2シーズン続けてショー音楽を手掛けた“宇宙人”の意を持つバンド、yahyel。顔が見えないほど暗い中で行われるライブは、映像作家でVJの山田健人による映像で、より彼らの世界観を演出します!昨年は新人枠「ROOKIE A GO GO」での出演でしたが、今年は満を持しての「RED MARQUEE」出演。夢の世界へトリップしたい人は必見です!

ARCA

 ベネズエラ出身のトラックメーカーのアルカ(ARCA)。メジャーデビュー前に23歳にしてカニエ・ウェスト(Kanye West)のアルバム「YEEZUS」で5曲をプロデュースした他、ビョーク(Bjork)やFKAツイッグス(FKA twigs)のプロデュースでも知られています。昨年プライベートで観たビジュアル・アーティストでミュージシャンのジェシー・カンダ(Jesse Kanda)とのライブは、まさに“怪演”でした。「フジロック」もジェシーとの共演ということで、美しくかつグロテスクで中毒性の高いライブを見せてくれるはず!


RHYE

 デンマーク出身のロビン・ハンニバル(Robin Hannibal)と、カナダ出身のマイク・ミロシュ(Mike Milosh)からなる男性2人組ユニットのライ(RHYE)。ミロシュの女性のような美しい歌声とハンニバルの巧みな楽器アレンジが絶妙に混ざり合い、空間を重視のリラックスした曲調に虜になるはず!キャンドルアートやライトアップの幻想的なステージ「FIELD OF HEAVEN」に登場します。

READ MORE 1 / 2 エディ・スリマン好みのアーティストが集う2日目

DAY 2

APHEX TWIN

 2日目のヘッドライナーは、エイフェックス・ツイン(APHEX TWIN)ことリチャード・D・ジェームス(Richard David James)。日本を含む世界中に熱狂的なファンを持つ奇才、というよりむしろ変態。一応テクノのジャンルに大別されますが、“APHEX TWIN”と言うジャンルとして作家性の高い作品を生み出す唯一無二のトラックメーカー。20年前の第1回の「フジロック」以来の出演ですが、来日しても姿を見せないといった奇行ライブを披露しており、色々な意味でなんとしてでもお目にかかりたいアーティストです。

THE AVALANCHES

 昨年、16年ぶりのセカンドアルバム発表と共に出演が決まっていたものの、メンバーの健康上の理由により突如出演キャンセルとなったアヴァランチーズ(THE AVALANCHES)がリベンジ出演!全曲サンプリングの名作アルバム「Since I Left You」は、個人的に愛聴して止みません。6月にニューヨークで開催された音楽フェスでは、新旧織り交ぜたLIVE SETで観客をぶち上げたというだけにLIVE SETの期待に胸が膨らみます!

LCD SOUNDSYSTEM

 4年間の休止期間を経て、一昨年のクリスマスイブに新曲「Christmas Will Break Your Heart」の発表と共に復活したことが記憶に新しいLCDサウンドシステム(LCD SOUNDSYSTEM)。ダンスアクトとしては文句なし、正直ヘッドライナーでもおかしくないくらいで、現に昨年の「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(The Coachella Valley Music and Arts Annual Festival)」ではヘッドライナーを務めていました。

 ちなみにナイキ(NIKE)とアップル(Apple)と協業で、ランナーのトレーニング用に45分33秒のジョギング用コンピレーションアルバム「45:33」を製作した過去があったりします。

PUNPEE

 日本を代表するヒップホップMCでトラックメーカー、DJで板橋のダメ兄貴、PUNPPE。同級生のGAPPERと弟のS.L.A.C.K.からなるヒップホップユニット、PSGでの出演はあるもののソロとしては初!つい先日、自身初となるアルバムのリリースとツアーも発表され、世間を賑わせています。

 客演が比較的多いPUNPEEですが、前日には「お嫁においで 2015」でお馴染みの加山雄三がROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA (feat.加山雄三、ELVIN BISHOP、仲井戸”CHABO”麗市、トータス松本) として出演しており、カメオ出演は果たしてあるのか……!

THE LEMON TWIGS

 ザ・レモン・ツイッグス(THE LEMON TWIGS)は、ニューヨーク出身のブライアン・ダダリオ(Brian D’Addario)とマイケル・ダダリオ(Michael D’Addario)による兄弟デュオ。なんと彼らはまだ10代!弟のマイケルに至っては高校生!!にも関わらず、60年代を地で行くような時代を超えた楽曲を披露するから驚き。

 ミュージシャンにもファンが多いことで有名ですが、フォトグラファーに転身したあのエディ・スリマン(Hedi Slimane)前「サンローラン(SAINT LAURENT)」クリエイティブ・ディレクターもメロメロ。「V マガジン(V Magazine)」では、ソニック・ユース(Sonic Youth)のサーストン・ムーア(Thurston Moore)やスーサイド(Suicide)のマーティン・レブ(Martin Rev)と共にエディのポートフォリオシリーズ「New York Diary」に登場しています。

Temples

 イギリスはミッドランズ出身の4人組サイケデリック・ロックバンドのテンプルズ(Temples)。メンバーのジェームス・エドワード・バッグショー(James Edward Bagshaw)は、2014年に「サンローラン」がアーティストを広告塔に起用する“サンローラン ミュージック プロジェクト”に抜てきされたほどのファッショニスタです。ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)やポール・ウェラー(Paul Weller)らベテランアーティストからも支持を集めるサイケ・サウンドに目が離せません!

READ MORE 2 / 2 3日目はアイスランドの歌姫にダンスアクトが多数登場

DAY 3

Bjork

 最終日は、アイスランドの歌姫、ビョーク(Bjork)が降臨。昨年、VR映像作品の展示会プロジェクト「Bjork Digital — 音楽のVR・18日間の実験」で来日し、同プロジェクトのオープニングイベントでビョーク本人がDJをプレイしたのですが、日本人でも知らない日本の民謡をかけ観客を困惑させ話題に(笑)。また、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」をライブやPVで好んで着ることで知られる他、最新アルバム「Vulnicura」のジャケットで装着しているヘッドピースは、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」でアクセサリーデザインを担当している武田麻衣子デザイナーによるものなど、日本への造詣が良くも悪くも深いです。

 4年前の「フジロック」でステージに登場した際は、画面のスクリーンに映し出されることが一切なく、今年も気になる衣装やヘッドピースの行方は肉眼で確かめるしかなさそうです。


JET

 オーストラリア発ストレートなロックンロールと言えば、ジェット(JET)!12年に解散していましたが、なんと復活して苗場にカムバック!フロントマン、ニック・セスター(Nicholas Cester)の「ロックンロールを歌うために生まれてきたのではないか!?」と思うような声と、弟のクリス・セスター(Christopher Cester)の男臭いドラムに心をぐっと掴まれた方も多いのでは?09年の「フジロック」でのパフォーマンスは、セットリストも、煽りも、お客さんのノリも、最高!是非探して観てください。

Bonobo

 イギリスのインディペンデント・レコードレーベル「ニンジャ・チューン(Ninja Tune)」を代表するアーティスト、サイモン・グリーン(Simon Green)によるソロプロジェクト、ボノボ(Bonobo)。多くのファンが待ち望んていたLIVE SETでの出演ということで、ジャディーン(Szjerdene)を迎えての名曲「Towers」「Transits」を披露するのでしょうか!?「Cirrus」は当然のごとく期待します。

 最新アルバム「Migration」内収録の「No Reason」のMVは、日本の引きこもりの青年にフィーチャー。青年の苦悩が描かれた本作品は、CG技術などは一切使用しないワンカット撮影。手掛けたのは「The 2016 UK Music Video Awards」の最優秀新人ディレクター賞を受賞した若手映像作家、オスカー・ハドソン(Oscar Hudson)で、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループのビデオチャンネル「NOWNESS」にアップされているギンザ シックス(GINZA SIX)のショートフィルムも彼によるものです。

Major Lazer

 先にも何組かダンスアクトを紹介しましたが、今年の注目は何と言ってもメジャー・レイザー(Major Lazer)!「WHITE STAGE」の大トリに登場します。“デジタル・レゲエ”をコンセプトに、約21億回の再生回数をほこるDJ スネーク(DJ SNAKE)との楽曲「Lean On(feat. MØ)」や「Know No Better(feat. Travis Scott,Camila Cabello & Quavo)」など、大ヒット曲を連発。クラブで聞くメジャー・レイザーも良いですが、真夜中の「フジロック」でのメジャー・レイザーは格別なはず!

The Strypes

 渋くて格好良い50〜60年代のリズム&ブルースを彷彿とさせるザ・ストライプス(The Strypes)。13年に平均年齢16歳で鮮烈デビューを飾ったのですが、LIVE映像やMVを観て「まだあどけなさの残る少年たちが演奏している」と驚いた記憶があります。おかげで結成から9年、デビューから4年が経ちますが彼らはまだ20歳前後。若さだけで脚光を浴びている、との批判もありましたが最近は大人になり(と言っても20歳ですが)、楽曲の魅力が増したように思います。

Maggie Rogers

 アメリカ・メリーランド出身のシンガーソングライターのマギー・ロジャース(Maggie Rogers)が初来日!デビューのきっかけは、自身が通うニューヨーク大学芸術学部の特別授業でのちのデビュー・シングルとなる「Alaska」を披露。その際に特別講師として教鞭を執っていたファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が、言葉を失い涙目になる映像がウェブにアップされ、多くのメディアが賞賛。メジャーデビューに至ったというシンデレラストーリーの持ち主。まさに2017年の注目アーティストです!

Thundercat

 近年のブラックミュージックの盛り上がりの立役者の1人、サンダーキャット(Thundercat)名義で活動するベーシストでボーカリスト、そして音楽プロデューサーのステファン・ブルーナー(Stephen Bruner)。ジャズ、ロック、ファンク、ソウルなどジャンルを超越し、独特のグルーヴを感じさせます。強烈なインパクトのジャケットで話題の最新アルバム「Drunk」では、ケニー・ロギンス(Kenny Loggins)やケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)、ウィズ・カリファ(Wiz Khalifa)ら豪華メンバーが参加しているにも関わらず、超絶テクのリズムにドラゴンボールの事や日常の下ネタを歌った不真面目な歌詞の曲もあるといったアンバランスさがクセになります。

 以上、19組!ザッと紹介いたしましたが、yahyelのメンバー擁するDATS、ロンドン出身の気鋭R&Bシンガーのサンファ(Sampha)、一度見たら聞いたら忘れられないファンクで歴史が学べるレキシ、世界No.1女性DJの呼び声高いニーナ・クラヴィッツ(Nina Kraviz)、同じく女性DJで日本のクラブシーンを席巻するLicaxxx、独特な歌詞と楽曲が特徴のgroup_inouでトラックを担当するimaiなど、紹介したいアーティストはまだまだいます。が、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 ちなみに、「WWDジャパン」編集部もファッションスナップで参戦、会場をくまなく回り皆さまをハントします。今年のフェストレンドは一体……!!!

■FUJI ROCK FESTIVAL'17
日程:7月28〜30日
会場:新潟県湯沢町 苗場スキー場

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