ビジネス

ミラノの「コルソ コモ」 経営苦戦でビル売りに出される

 ミラノの有名セレクト「10 コルソ コモ(10 CORSO COMO)」が入居するビルが売りに出された。これを受けて業界は、「『10 コルソ コモ』が移転するのでは?」とウワサし始めたが、ショップの広報は、「まだ新しいオーナーは決まっていない。私たちがショップを構えて以来、ビルのオーナーは4回も変わっている。私たちはその度に新たな大家と契約し、この場所に残っている。今のところ、何の変化もない」とウワサを一蹴した。

 現在ミラノのコモ大通り10番地(10 CORSO COMO)には、同名のブティックのほか、レストランとカフェ、ギャラリー、本屋が軒を連ねる。ショップの25周年を記念した昨年には、創業者のカルラ・ソッツァーニ(Carla Sozzani)が3部屋のホテルもオープンした。レストランやカフェを除くブティック「10 コルソ コモ」は、ディエチ社によるライセンスビジネスの1つだが、同社は昨年29万3377ユーロ(約3600万円)の損失を計上。負債総額は現在1300万ユーロ(約16億円)に膨らんでいるという。

 カルラはかつて米「WWD」の取材に対し、「ビジネスはいつも難しい」と話していた。取引先のいくつかは、「10 コルソ コモ」は度々支払いが滞ってきたと打ち明ける。

 「10 コルソ コモ」は2002年、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)と東京にショップをオープンしたが、12年に閉店。現在は韓国のサムスングループ(SAMSUNG GROUP)とパートナーシップ契約を結びソウルと上海、北京にショップを構えるほか、アメリカではハワード・ヒュージ・コープ(HOWARD HUGHES CORP.)と契約を結び、6月にマンハッタンに1200平方メートルにおよびショップをオープン予定だ。

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