ファッション

ストライプが今期168の新規出店 際立つ拡大路線

 ストライプインターナショナルは、今期(2018年1月期)、グループで国内168店舗の新規出店を計画する。郊外型ショッピングセンター向けの「グリーンパークス(GREEN PARKS)」で40店舗、昨年春にデビューした「アメリカンホリック(AMERICAN HOLIC)」で19店舗、子会社であるキャンの「SM2(サマンサモスモス)」関連業態で35店舗などが中心になる。アパレル不況で新規出店に慎重な企業が多い中、攻めの姿勢を鮮明にし、市場シェアの奪取に動く。

 一昨年からワールドやTSI ホールディングス、イトキンなど大手アパレルによる大量閉店が相次いだが、石川康晴・社長はショッピングセンターでこれらの跡地を狙うと公然と宣言してきた。昨年春に立ち上げた「アメリカンホリック」は、初年度に一気に38店舗を開き、関係者を驚かせた。前期(17年1月期)ではストライプ単体およびキャンのグループ合計で184店舗を新規に出している。

 今期も昨年夏に買収したアルファベットパステルを含めて前期実績に近い出店を行う。前述のブランド以外にも主力の「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」では新規に20店舗を出店し、期末店舗数は291店舗になる予定。またの女性に向けた新ブランド「ガレージ オブ グッド クロージング(GARAGE OF GOOD CLOTHING)」を5店舗出店する見通しだ。グループ店舗数は前期に比べて純増113の1380店舗になる。

 ただ、16年1月期に1257億円だったグループ売上高は、17年1月期は「1200億円を超える見込み」(同社)にとどまり、積極的な出店が増収に結びついてない。今期は「売上高1400億円を超える規模まで成長を予定」(同社)しており、内訳はストライプ単体で990億円、キャンやアルファベットパステルなどの国内グループ会社で390億円、中国などの海外グループ会社で50億円を想定する。

【関連記事】
■ストライプが中国に大型店 競合他社の50ブランドを売る
■渋谷パルコパート2跡にホテル誕生 「コエ」のグローバル旗艦店がオープン
■ストライプ「コエ ハウス」1号店が自由が丘にオープン エコなライフスタイルショップ

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。