1. “利用者が育てるSC”とは? 「まちライブラリー」に見る新しい商業施設の在り方

“利用者が育てるSC”とは? 「まちライブラリー」に見る新しい商業施設の在り方

focus

2015/5/3 (SUN) 09:00
市民参加型コミュニティー図書館「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」
 東急不動産は4月27日、大阪・森ノ宮に新商業施設「もりのみやキューズモールBASE(ベース)」を開業した。ランニングスポットとして人気の大阪城公園に隣接する日生球場の跡地にオープン。屋上に300メートルのランニングトラック「エアトラック」を配するなど、新しいスタイルの商業施設として話題を呼んでいる。同施設の2キロ商圏人口は16万人。スポーツに縁のある土地柄と、ファミリーやアクティブシニア層が多く住むことから、「従来とは一線を画す、スポーツと健康に特化したコミュニティー型ショッピングセンター(SC)として特色を出した。物販は4割程度に縮小した」と同社は説明する。

【ニュース】日本初!"走れる"SC「もりのみやキューズモールBASE」がオープン ▶︎


礒井純充・一般社団法人まちライブラリー代表 スポーツ系のテナントが並ぶ中で注目を集める新業態が、市民参加型コミュニティー図書館「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」だ。コンセプトは“みんなで本を持ち寄り、みんなで育てるライブラリー”。利用者がオススメの本をメッセージカード付きで寄贈することで蔵書を増やしていく、ユニークな図書館になっている。約240平方メートルの店内には、天井高3.5メートルの壁一面に本棚を設置。カフェやキッズスペース、FMラジオ「FM COCOLO(エフエム ココロ)」のサテライトブースも備えている。

 「今までのSCは、サービスを受ける場。これからは、自分の生活の場として“利用者が育てるSC”があっても良いのでは」と語るのは、礒井純充・一般社団法人まちライブラリー代表。同館のスタイルは、寄贈する本にメッセージカードを添えているのがポイント。「SCは子供からお年寄りまで幅広い世代が利用する。本は、どの世代でも接点が持てるツール。本のタイトルや内容で、その人がどんなコトに興味や関心を持っているのかがわかる。人の心が少し見える。本をきっかけに、人が世代の隔てなく出合い、小さなコミュニティーが生まれれば面白いと思った」と説明する。


店内のカフェ カフェと協業した同館は新業態だが、コミュニティー型図書館「まちライブラリー」は全国に展開している。「保育所や歯医者の待合室、お寺の中など、さまざまな場所に出せるのも強み。ニーズがあればどこでも行く。現在170カ所運営しているが、その内100軒近くは関西にある。場所や肩書などこだわらずフラットに物事を見て、『面白ければやってしまおう!』という関西人の気質が、このコンセプトと合うのかもしれない(笑)」。

LINEでフォローして最新ニュースをチェック 友だち追加
メールマガジン登録

毎週月、水、金に注目コンテンツをお知らせするメールマガジンをお届けします。
今ならデジタルデイリーの1週間試し読みもご利用いただけます。
※ @icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。

フォーカスランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間
ブランド検索
シーズン検索
false false true true true false true true