ファッション

英国発「オールセインツ」の日本上陸が決定 EC立ち上げを先行し来年実店舗をオープンへ

 英国発プレミアムカジュアルブランド「オールセインツ(ALLSAINTS)」の日本上陸が決定した。2015年夏にオールセインツ・ジャパンを設立し、まずは9月にECサイト「オールセインツ.co.jp」を立ち上げ、来年1月をメドに本格オープン。来年から出店を開始する。ウィリアム・キムCEOは「日本のポテンシャルはとても大きい。現在は英国、米国、欧州、カナダ、韓国の順番だが、トップ5に入ると思う。慎重に、しっかりと、日本の文化に合うようなマーケティングをしていきたい。ECは9月にソフトローンチし、来年頭をめどに本格オープンする。東京、大阪、名古屋など、多くの良いロケーションを見ている。日本への出店の前に、日本人観光客の多い、ハワイのアラモアナショッピングセンターに実店舗をオープン。その後、『オールセインツ.co.jp』をローンチし、来年後半をめどにリアル店舗を出店したい」と話す。

 イーストロンドンに本社、リージェントストリートに旗艦店を構えるオールセインツは1994年に創業。2011年に、ジミー チュウやアメリカンアパレルなどにも投資していたライオンキャピタルの傘下入り。現在、世界10カ国126店舗の直営店と、15カ国でECを展開。200カ国への配送が可能だ。売上高は14年度で2億3100万ポンド(約438億9000万円)。アジアでは昨年韓国に出店したのに続き、今年台湾に進出。満を持して日本での事業展開を開始する。企業・ブランドの特徴は、「100%直営展開で、商品、内装、音楽、ウェブサイトのコーディングまで、すべてを自社でイメージや制作などをコントロールしている点」。社内のコミュニケーションの活性化と迅速化のため、グーグル・フォー・ワークを活用。「オールセインツ.com」はアマゾン・プライム初のグローバルパートナーとしてアマゾンのアカウントでの支払いも可能で、EC売上高比率が16%と高く、社内システム、eコマースともにデジタル先進企業として急成長している。

 ウィル・ビードルをチーフ・クリエイティブ・ディレクターに起用。商品はメンズとウィメンズが50%ずつで、レザーを核素材として、バイカージャケット・コレクションを中心としたアウターや、独特のシルエットを持つニットやカットソーなどがヒット商品になっている。錆びた鉄やコンクリート、レンガ、大量のミシンなどを使った内装も特徴として知られている。

(「WWDジャパン」7月13日号でウィリアム・キムCEOインタビューを掲載予定)

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