ファッション

帽子デザイナーの平田暁夫氏が死去

 帽子デザイナーの平田暁夫氏が3月19日、肺炎のため死去した。89歳だった。すでに自宅で告別式が執り行なわれ、5月に改めて「お別れの会」を行なう予定。同氏は、1955年にアトリエ ヒラタを設立し、第5回「FEC」賞を受賞した翌年の62年に渡仏した。その後、著名デザイナーのジャン・バルテに師事。3年後に帰国して、クチュール モード ヒラタを設立。71年「Boutique Salon Coco」をオープンし、1971〜2000年 平田暁夫帽子教室を主宰していた。

 高級帽子制作の先駆者として、「ハナエモリ(HANAE MORI )」「ジュン アシダ(JUN ASHIDA)」を始め、「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」など、名立たるコレクションブランドの帽子を手掛けてきた。同氏の帽子は、エレガントであり、モードな雰囲気を漂わせる独自のクリエイションだった。近年では、東京コレクションに参加する「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」の帽子を担当したこともあった。

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