住友商事は6月26日、アパレルウェブのシンガポール子会社、AWCG PTE(以下、AWCG)に出資することを発表した。AWCGは日本ブランドを取り扱うセレクトショップ「ジェイランウェイ」をオーチャード地区の商業施設「プラザ・シンガプーラ」で運営。住友商事の出資を受けて、今秋からASEANでのeコマース事業「ショップドットジェイランウェイ(SHOP.JRUNWAY)」を開始する。
「ジェイランウェイ」は渋谷・原宿のカルチャーを取り入れたセレクトショップ。「エモダ」や「スパイラルガール」など約30の日本ブランドを取り扱い、現在、累計買上客数は5万人を超え、認知度を上げている。
AWCGはシンガポールの郵便事業会社シンガポールポスト社と業務提携を結んだ。ASEAN地域への配送はシンガポールポストが担う。このため、出店するアパレル企業は日本国内の指定倉庫に納品するだけで、ASEAN地域に容易に販売することが可能になる。こうしたオフライン・オンライン事業を組み合わせたプラットフォームを日本アパレル企業に提供し、5年後には売上高150億円を目指す。
住友商事は現在、タイでテレビショッピング事業のほか、インドネシアやマレーシア、ベトナム、中国でeコマース事業を行なっている。今回の出資を通して、さらなるASEAN地域でのリテール業務拡大に挑む。