ファッション

「ポール・スミス」2016-17年秋冬ロンドン・コレクション

REPORT

70’sレトロのツイストで遊ぶヒップなテーラード

アプリコットオレンジやサーモンピンク、コバルトグリーン、マホガニーブラウンなど、パリメンズの中でも特にカラフルな色で溢れたのが「ポール・スミス」だ。それは、ほかのブランドでも見られた古着を合わせたようなレトロなムードを強めたが、コレクションは脱構築のアプローチではなく、あくまで英国紳士たるもののテーラードが軸。ビンテージライクな色使いとディテール、シルエットは、洒落と遊び心を感じさせるアイデアとして取り入れられた。

ウエアは肩回りにゆとりのあるボックスシルエット、主張の強い色合わせのスタイルミックスなど、ポール・スミスならではの難易度が高いバランス感覚が光る。ジャケットは各ルックでディテールが異なり、バリエーション豊かだ。パンツもハイウエストのワイドフレアからスリム、キャロットまで幅広い。ガンクラブチェックのダブルジャケットには2本線が入ったタートルネックニット、テーラードコートには薄手のボンバース、ハードウォッシュデニムをコーディネート。スラックスやカーディガンにはペイズリー模様、シャツにはキュートな恐竜モチーフがのせられた。レトロなジップアップニットやバンドカラーシャツをセットアップに合わせるテクニックは、すぐにマネできそうな旬のスタイルだ。

フィナーレは、デヴィッド・ボウイの「Oh!You Pretty Things」。ボウイと長年の友人だったスミスは、ロンドンメンズで発表したプレゼンテーションでは、発表日の前日にこの世を去った彼とのコラボTシャツを掲げ追悼。パリメンズでも、改めて彼に敬意を表した。

LOOK

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。